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ドルトムント爆破事件で犯行声明が2通発見か…ドイツ連邦検察庁が捜査へ

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 11日に行われる予定だったチャンピオンズリーグ準々決勝ファーストレグ、ドルトムントモナコは、ドルトムントのチームバスが爆破攻撃の被害に遭ったため、翌日に延期された。DFマルク・バルトラ、オートバイに乗って先頭を走っていた警官が負傷。この事件に関する捜査は今後ドイツ連邦検察庁が進めることになった。

 現地時間11日午後8時01分、ドルトムントは公式ツイッターを通じて、「チームホテルの近くでチームバスが爆弾の爆破に遭った。選手たちの安全が確保され、スタジアム内、スタジアム付近も安全」と報告。そして8時29分には試合が中止となることが発表され、ハンス・ヨアヒム・バツケCEOは、スタジアムのスピーカーを通じて自らチームの状態を報告した。

 また、午後11時に地元警察により緊急記者会見が開かれ、ドルトムントの警察長、グレゴル・ランゲ氏が3つの爆発があったこと、爆発物はホテル敷地の出口付近の道端に設置されていたこと、そして早い段階で「チームを標的とした攻撃だった」と見ていることを明かしている。またドルトムント検察官のザンドラ・リュッケ氏は「今回の攻撃を行ったと思われる誰かが書いた文書も見つかった」とも話し、その内容については「捜査上、明かすことはできない」とのコメントを残していた。

 会見では4つ目の爆発物と見られた不審物は爆発物ではなかったことも明かされている。さらに同席したクラブ広報部のザシャ・フリッゲ氏は、バルトラの負傷は「右手首の骨折」「ガラス破片など異物が腕に刺さった」と手術を受けるほど深刻な負傷であることを伝えたうえ、チームバスには防弾ガラスが貼られ、さらなる被害を免れたとした。

 そして12日の0時35分、今後はドイツ連邦検察庁がこの件に関する捜査を担当することをツイッターで発表。捜査は地方レベルから連邦レベルに渡ったとのこと。12日の午後2時に、連邦検察庁のプレス担当から捜査の状況について報告が行われる予定だ。

 なお、ドイツ紙『SZ』と週刊誌『シュピーゲル』の電子版が新たに得た情報によると、この件で犯行声明と見られる文書が2通見つかっているという。1通はイスラム系の過激派によるもの、もう1通はインターネットを通じたもので反ファシズム主義によるもののようだが、関係者曰くいずれも本物であるか疑わしいとされている。

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