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“U-21枠”が全員負傷の誤算…甲府はアクシデント乗り越えC大阪とスコアレス

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[4.12 ルヴァン杯GL第2節 甲府 0-0 C大阪 中銀スタ]

 ヴァンフォーレ甲府がホームにセレッソ大阪を迎えた一戦はスコアレスドローに終わった。C大阪は公式戦の連勝こそ4でストップしたが、勝ち点1を積み上げてB組首位をキープ。一方、甲府は2人の負傷者を出すアクシデントを乗り越え、公式戦5試合負けなし(2勝3分)とした。

 甲府、C大阪ともに、直近のリーグ戦からのスタメン変更は9人。甲府はGK岡大生とMF堀米勇輝、C大阪はGKキム・ジンヒョンとMF木本恭生を除くメンバーを入れ替えた。

 また、今季から21歳以下の選手を1名以上先発に含める規定が導入され、甲府はMF森晃太(19)とFW熊谷駿(20)の2人がスタメン入り。対するC大阪はDF舩木翔(18)、DF庄司朋乃也(19)、MF丸岡満(21)の3人が先発起用された。

 前半7分にC大阪MF秋山大地のロングボールで抜け出したFWリカルド・サントスがPA内右から惜しいシュートを放った後は、互いにディフェンスの懐に入り込めず、チャンスに乏しい展開となった。

 すると前半17分、甲府にアクシデント。右サイドのタッチライン際でボールを残した森が長い距離をドリブルで運ぶが、DF茂庭照幸に体を入れられる。森は奪い返そうと寄せた時に着地で右膝を痛め、接触なしで負傷してしまう。足を引きずりながら一時ピッチを退いた森だったが、自らプレー続行の意思を示し、同20分にゲームへと戻った。

 甲府は前半23分に決定機。MF河本明人が左サイドに展開し、ボールを受けたMF曽根田穣が右足でクロスを送る。PA内中央で190cmの熊谷がヘッドで合わせるも、シュートはわずかにゴール右へ外れた。

 前半29分には浮いたボールをコントロールしようとした森が嫌な形で右足を着き、再び右膝を痛めて倒れ込む。今度は直接タンカでロッカールームへと運び出され、同30分にMF道渕諒平との交代を余儀なくされた。

 甲府の不運は続く。前半41分、こぼれ球を拾って仕掛けようとした熊谷が左足を痛めて転倒。ハムストリングの負傷でピッチを退き、同45分にMF保坂一成が緊急投入された。

 C大阪は後半に入ると、負傷者続出の甲府を攻め立てる。後半3分にはPA手前右でFKを獲得し、キッカーの舩木が左足で低いシュート。壁に当たって流れたボールにリカルド・サントスが反応し、軸足の裏を通す右足のヒールで押し込もうとするが、ゴール右にそれた。

 ピンチをしのいだ甲府は後半10分にチャンス。PA内でドリブルを図ったMF黒木聖仁はボールを失うも、こぼれ球に反応した河本がPA内左から右足で巻いたシュートを放つ。だが、ゴール右に外し、均衡を破ることはできなかった。

 C大阪は後半17分にMF清原翔平と19歳FW岸本武流、同27分にMF木本恭生とDF藤本康太、同37分にリカルド・サントスとMF福満隆貴をそれぞれ交代し、打開を図る。

 しかし、好機を迎えたのは甲府だった。後半36分に右サイドの高い位置から道渕が右足でクロスを上げ、PA内中央の黒木がジャンプしながら頭で合わせる。だが、ジャストミートできず、古巣からゴールを奪うことはできなかった。

 C大阪は後半アディショナルタイム1分にPA手前やや左から福満が左足で狙うも、シュートはGK岡大生がセーブ。そのままスコアレスで終了し、勝ち点1を分け合った。


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