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3季ぶり大阪ダービーは白熱ドロー!!C大阪逆転もG大阪が土壇場で追いつく

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3季ぶりの大阪ダービーは2-2のドローに終わった

[4.16 J1第7節 C大阪2-2G大阪 ヤンマー]

 セレッソ大阪のホームで行ったガンバ大阪との「大阪ダービー」は、2-2の引き分けに終わった。

 大阪ダービーはC大阪がJ1に復帰したことで、3季ぶりに開催。チケットは前売り段階で完売し、ヤンマー長居スタジアムには4万2438人の大観衆が詰めかけた。両チームは開幕6試合を終えて勝ち点11と拮抗。シンガーソングライターのMINMIによるC大阪のアンセム斉唱が行われたが、G大阪のサポーターから大ブーイングが浴びせられるなど、試合前から火花が散っていた。

 ホームのC大阪はリーグ3連勝。負傷離脱から前節途中出場で復帰したDF山下達也が3試合ぶりに先発出場した。対するG大阪は公式戦2連敗中。さらにFWアデミウソンが右足肉離れで欠場となるなど、厳しい状態にある。スタメンはリーグ戦の前節から3人を変更。DF金正也とDF初瀬亮がスタメンに復帰し、FW赤崎秀平が移籍後初の先発出場を果たした。

 試合が始まるとお互い慎重な入りを見せる。両軍なかなかゴール前まで運べず、決定的なチャンスは生まれない。前半19分にMFソウザがミドルシュートを放ち、同35分にはFW柿谷曜一朗が左から切り込んでシュート。同40分にはDF松田陸の右クロスからFW杉本健勇がヘディングシュートを試みる(いずれもシュートは枠外)など、若干C大阪の方がスタジアムを沸かせるプレーを見せていたが、全体的には静かな前半となった。

 リズムを掴めないG大阪は、後半10分に初瀬に代えてMF堂安律を投入。すると直後に変化が生まれる。後半12分、右サイドのスローインからチャンスを作ると、FW長沢駿が落としたボールを赤崎、MF倉田秋と繋ぐ。倉田のパスがゴール前に入ると、走り込んだDF藤春廣輝が前に出たGKキム・ジンヒョンより一歩前で触ってゴールに流し込んだ。

 たまらずC大阪は後半23分からMF関口訓充に代えて、左太もも負傷から3戦ぶりにベンチ入りしていたMF清武弘嗣を投入。同点弾を目指す。するとC大阪も交代策で流れを引き寄せる。後半26分、左サイドで柿谷からパスを受けた杉本がエリア内をドリブルで仕掛ける。DF三浦弦太の1対1を外して右足でゴールネットに同点弾を突き刺した。

 白熱する試合は終盤戦に突入。互いに勝負を決める1点を目指す。そしてその1点を奪ったのはC大阪だった。後半41分、左サイドからソウザがクロスを上げると、杉本が打点の高いヘディングで合わせる。シュートはゴール右隅に吸い込まれ、C大阪が試合をひっくり返した。

 しかしダービーマッチはここで終わらない。G大阪は後半アディショナルタイム3分、CKからゴール前での混戦を作ると、倉田がオーバーヘッド気味のボレーで押し込み同点。土壇場でドローに持ち込んだ。

(取材・文 児玉幸洋)
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