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U-20W杯に向けて“最後の仕上げ”…MF坂井大将、本大会で「すべてを出し切りたい」

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別メニュー調整を行ったMF坂井大将(大分=右)

 U-20W杯は1か月後に迫っている。3月のドイツ遠征を経て、今回代表候補合宿に臨んでいる大分トリニータMF坂井大将は、「最後の仕上げの部分。精度や攻守にコンパクトにやる部分を、もう一段階上げていけたらいい」とチームとしてレベルアップして大会に挑もうと意気込んでいる。

 U-20日本代表でキャプテンを務める坂井だが、所属する大分では出場機会をなかなかつかめず、今季のリーグ戦出場はゼロ。本人も「苦しい状況が続いている」と現状を受け止めるが、決して下を向くことなく、「しっかり自分の中で耐え、ここを乗り越えたら良いことがあると思う」と前を向いた。

「(内山篤U-20日本代表)監督からも、練習で100パーセント出せるように、試合に出られていない選手は、練習でどれだけ試合に近い状態でやれるかと言われているので、そこを意識して無駄にしないようにしている」

 昨年10月に行われたAFC U-19選手権を制し、来月韓国で行われるU-20W杯出場権を獲得。13年にUAEで行われたU-17W杯に出場している坂井は、「僕や三好(康児)はU-17W杯を経験しましたが、W杯は本当に素晴らしいところだった。良い経験をするだけでなく、結果を出して、その先の(東京)五輪などにつなげていける大会だと思う」とW杯という舞台で得られるものは多いと実感している。

 そして、その舞台で「一次予選のときからずっと積み上げてきたものを発揮しないと意味がない」と表情を引き締めると、「これまで積み上げてきたものをすべて出し切りたい」と力強く語る。本大会まで残り1か月――。自身のすべてを出し切るためにも、準備を進めて行く。

(取材・文 折戸岳彦)
●U-20W杯韓国2017特集ページ

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