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大分が湘南を出し抜く“サインプレー”…今季初2連勝で暫定PO圏内浮上

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[4.22 J2第9節 湘南0-1大分 BMWス]

 大分トリニータがアウェーで湘南ベルマーレに1-0で勝利した。これで今季初の2連勝。勝ち点を16に積み上げ、暫定でJ1昇格プレーオフ圏内の5位に浮上した。

 湘南は前節から先発2人を変更。並びは3-4-2-1で、2試合ぶり先発のFW神谷優太が2シャドーの一角、3試合ぶり先発のFW端戸仁が1トップに入った。

 一方、大分のスタメン変更も2人。MF岩田智輝が2試合ぶり、MF川西翔太が移籍後初の先発となった。フォーメーションは湘南と同様に3-4-2-1で臨み、岩田は右ウイングバックを担当。川西は山形時代にも経験のあるボランチを務めた。

 2014年以来3シーズンぶりの顔合わせとなった両チーム。先手を取ったのはアウェーの大分だった。

 前半4分、左サイドを攻め上がった川西のクロスがブロックされて左CKを獲得。同5分にキッカーのFW後藤優介が意表を突いてニアにショートパスを出し、FW三平和司がマークを引き付けながら中央に流す。さらにその後方で川西がスクリーンをして相手DFの動きを抑えると、中央にぽっかりと空いたスペースにDF鈴木義宜が走り込み、倒れながら左足でゴール左上に蹴り込んだ。

 湘南のお株を奪う見事なサインプレーで先制に成功した大分。前半11分にはPA内右の後藤が横パスを送り、中央の三平が巧みなトラップから素早く右足でシュートに持ち込む。だが、GK秋元陽太の好セーブに遭った。

 1点を追う湘南は前半14分に神谷、同43分にはDF岡本拓也がシュートシーンを迎えるも、得点には結びつかず。前半は大分が1-0とリードして折り返した。

 湘南は状況を変えるべく、後半の開始からMF石川俊輝に代えてFW表原玄太、FW齊藤未月に代えてFWジネイを投入。序盤にジネイが立て続けにシュートを放つなど積極性を見せると、さらに同13分にはMF山田直輝を下げてMF山根視来を送り出し、早くも3枚の交代枠を使い切る。

 対する大分は前掛かりとなる湘南の背後を突き、効率よく攻撃を展開。後半17分には三平の右クロスがクリアされ、落下地点に入ったMF鈴木惇がPA手前中央で滑りながら左足のボレーを見せるも、シュートは右ポストの外側にそれた。

 大分は後半21分にMF山岸智とDF黒木恭平、三平とFW伊佐耕平を交代すると、同35分にはFW小手川宏基に代えてMF姫野宥弥を投入し、5バック気味で逃げ切りを図る。

 終盤に猛攻を仕掛ける湘南。後半39分、左サイドをえぐった山根がPA内左からマイナスに折り返し、中央のジネイが滑りながら右足で合わせるが、シュートはわずかにゴール左に外れた。

 湘南はその後もゴールに迫り続けたものの、最後まで1点が遠く、無得点でタイムアップ。3試合ぶりの敗戦を喫し、今季のホームゲームで初めて土がついた。


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