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不発に終わった横浜FMの課題、齋藤学「僕が何かしなくてもほかのところで…」

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シュート数0本に抑え込まれたMF齋藤学

[4.22 J1第8節 柏2-0横浜FM 柏]

 不完全燃焼だった。攻撃の要が封じられた横浜F・マリノスは0ー2で完封負けを喫した。試合後、ミックスゾーンに現れたMF齋藤学は険しい表情でゲームを振り返った。

「ハンドかハンドかじゃないかは別として」と先制点を献上したPKの場面について自ら触れた上で、「失点してからの(試合の)進め方には課題が見つかった。個人的にはボールの受け方からもう一回やり直さなきゃいけない」と厳しい言葉を向けた。

 マッチアップしたDF小池龍太をはじめ、柏の組織的なディフェンスに抑え込まれた。シュートを打てなかっただけではなく、ボールに絡む回数さえ限られた。「相手が守備のゾーンを組みはじめると仕掛ける場所がなくなる」とパスを受けると素早く囲い込まれ、スペースがない状況を崩せなかったことも課題にあげた。

 右ウイングのMFマルティノスを出場停止で欠き、スピード抜群の両翼アタックは鳴りを潜めた。代わりに先発したMF前田直輝も後半2度のチャンスをつくったがゴールネットは揺らせず、チームはセットプレーの好機も生かせなかった。「僕が何かしなくてもほかのところで何かが起きていれば問題ない」。その言葉通り、齋藤が抑え込まれた攻撃はなかなか機能せず、チームが抱える課題が浮き彫りとなった。

「まだこのチームは毎試合いいプレーができるわけではない」。チームが成長途上にあることを強調するトリコロールの主将は「日々の練習からやっていかなきゃいけない。まだ上にいけるチャンスはある。ルヴァンも間にあるので、次に向けてみんなでやらなきゃいけない」と立て直しを誓った。

(取材・文 佐藤亜希子)

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