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混沌の残留争い…高徳フル出場のHSVは最下位ダルムシュタットに敗れ15位後退

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DF酒井高徳は4試合連続のフル出場も、最下位ダルムシュタットに敗れてしまった

[4.22 ブンデスリーガ第30節 ハンブルガーSV1-2ダルムシュタット]

 ブンデスリーガは22日、第30節2日目を行い、DF酒井高徳の所属する14位ハンブルガーSVはホームで18位ダルムシュタットと対戦し、1-2で敗れた。4試合連続フル出場の酒井はダブルボランチの一角として先発し、後半12分からは右サイドバックにポジション変更した。

 ハンブルガーSVは膝の故障で前節・ブレーメン戦(1-2)を欠場したFWボビー・ウッドと出場停止明けのDFキリアコス・パパドプロスがともに先発復帰。攻守それぞれの要がピッチに戻り、引き分け以下なら降格が決まる最下位ダルムシュタットをホームに迎えた。

 試合開始早々、発煙筒の影響でピッチ全体が煙に包まれるアクシデント。約5分間の中断後に試合が再開されると、前半12分、ハンブルガーSVがゴールに迫る。右サイドを抜け出したDFデニス・ディークマイアーからPA内にグラウンダーのパス。MFフィリップ・コスティッチがファーサイドで受け、深い位置から中央へマイナスのパスを送るが、ゴール前のウッドはシュートを打ち切れなかった。

 前半37分には酒井がチャンスに顔を出す。MFアーロン・ハントの左CKのセカンドボールをPA手前から豪快な右足ボレー。しかし、鋭い弾道のキックは枠を捉えられず、ゴール右へ大きく外れた。

 残留争い直接対決は両チームともに慎重な試合運びを見せ、0-0のまま前半を折り返すが、後半6分に均衡が破れる。ダルムシュタットはMFマリオ・ブランチッチの右CKがゴール前にこぼれ、ノーマークのDFアイタチ・スルが右足でシュート。セットプレーのチャンスを生かし、先制に成功した。

 直後の後半8分には相手のパスミスをブランチッチがカットし、MFジェローム・ゴンドルフにスルーパス。ワンタッチの折り返しをFWフェリックス・プラッテが左足で押し込み、リードを2点に広げた。

 2点を追う展開となったハンブルガーSVは後半12分、右サイドバックのディークマイアーに代えて18歳のFWベーカリー・ジャッタを投入。ジャッタはボランチの位置に入り、酒井が右サイドバックにポジションを変更した。同26分には右サイドから中に持ち込んだ酒井が左足でクロス。途中出場のMFミハエル・グレゴリチュが左足ボレーで合わせたが、GKミヒャエル・エッサーの好セーブに阻まれた。

 ハンブルガーSVは後半アディショナルタイム3分、相手PA内でMFルイス・ホルトビーがDFファビアン・ホラントにプレッシャーをかけ、オウンゴールを誘発。一矢報いるも1-2で敗れ、2連敗を喫した。

 最下位のダルムシュタットは崖っ縁の状況から今季初の2連勝。残り4試合で2部との入れ替え戦に回る16位アウクスブルクと勝ち点11差と厳しい状況は変わらないが、今節での降格決定は回避した。一方のハンブルガーSVは残留圏ぎりぎりの15位に後退。アウクスブルクとは勝ち点1差のまま残留争いから脱け出すことはできなかった。

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