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155cm“最小兵”Jリーガー中川寛斗が今季初ゴール!柏は今季初連勝、大津「雰囲気は最高」

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ダメ押しゴールを決めたMF中川寛斗

[4.22 J1第8節 柏2-0横浜FM 柏]

 身長155cm。“最小”Jリーガー、柏レイソルのMF中川寛斗が今季初ゴールを決めた。完封勝利に貢献した小兵は「チームが勝てたこと、ホームで勝てたことが嬉しい」と自身の活躍以上に待望のホーム初勝利を喜んだ。

 前半23分にPKを獲得すると、FWクリスティアーノが冷静にゴール右下隅に沈め、先制点。そして2分後の27分、右サイドのMF伊東純也が浮き球のクロス。ファーサイドのMF大谷秀和が頭で落とし、ニアに飛び込んだ中川が「練習でやっていた形」と右足で押し込み、勝利を決定付けた。

「背が小さいのでかきまわしたり、相手のポジショニングを変えるようなポジションをとるように意識している」。低身長の選手が活躍する秘訣として、ポジショニングの重要性を説く中川は「相手選手をうまく釣ったり、剥がしたり、スペースをつくることを意識している」という。

 この日は2トップの一角で先発し、縦横無尽に前線を駆け回ってプレスをかけた。センターバックのDF中澤佑二とDFミロシュ・デゲネクはともに187cm。身長32cm差の体格差にも屈することはない。前半5分、左サイドのスペースへのパスに反応してライン際まで猛然と走り込むと、ベテラン中澤を勢い余って倒してしまう場面もあった。

 試合後、下平隆宏監督は「献身的に守備をしてくれる選手。最近はそれ以上のものを攻撃の部分でも発揮しようとしている。シュートやクロスに飛び込んだり、意欲が出てきた」と成長ぶりを称え、「チームを助ける大きな2点目になった」と目を細めた。

 徐々に調子を上げるチームは首位神戸を撃破した前節に続く白星を飾り、今季初の連勝。「やっとホームで勝てたので、一つひとつの試合を大切にしていきたい」と中川。FWクリスティアーノが「今後の弾みになるいいゲーム」と胸を張れば、FW大津祐樹も「チームの雰囲気は最高。この勢いに乗ってしっかりと勝ちにいきたい」と次戦の新潟戦を見据えた。

(取材・文 佐藤亜希子)

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