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[プレミアリーグEAST]MF久保建英が公式戦3戦連発! 攻守両面でFC東京U-18に前への勢いもたらす

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FC東京U-18のU-20日本代表MF久保建英は先制点を叩き出した

[4.23 高円宮杯プレミアリーグEAST第3節 FC東京U-18 2-1 市立船橋高 味スタ西]

 プレミアリーグ開幕戦の清水ユース戦(4月8日)、J3第5節のC大阪U-23戦(4月15日)に続く公式戦3戦連発。FC東京U-18のU-20日本代表MF久保建英(1年)が、開幕戦を200人以上上回る850人の観衆が集まったスタンドを沸かせた。

 序盤から左足ボレーシュートやスルーパス、そしてDFに警戒される中でも繰り返す仕掛けで存在感を放った久保は前半23分、左サイドから中央へ切れ込んだMF小林幹(3年)のシュートのこぼれ球を素早く回収。慌ててシュートコースを塞ぎに来たDFを左への軽やかなステップでかわすと、そのまま左サイドの角度の少ない位置からニア上へ左足シュートを叩き込んだ。

「小林選手が中に切れ込んで来て、混戦になった時にこぼれて来るのは分かっていたので、DFよりも速く反応できたことがゴールに繋がったかなと思います」

 敵陣のアタッキングサードでボールを持つと、迷うこと無くゴール方向へドリブル。その仕掛けは間違いなくチームに推進力を生み出していたが、その前への力は守備面でもチームに効果を与えていた。

 佐藤一樹監督は前からボールを奪いに行くコンセプトの中で献身的に、またガンガン前から相手に2度追い、3度追いしようとしていたFW原大智(3年)と久保について「(原)大智とタケ(久保)には最初からキツイよ、というふうにミーティングで言っていたので。それをしっかりと規律を守ってやってくれたかなと思います」と感謝。特に原の献身的な動きが光っていたが、それに負けじと奮闘していた久保は、狙い所優れたプレッシングから敵陣で相手ボールをインターセプトして一気にドリブルで持ち込むなど、攻守において前への勢いをもたらしていた。

 プレミアリーグ開幕戦は自身の直接FKで一時同点に追いつきながらも2-3で敗戦。それだけに2-1で勝ちきったこの試合を「しっかり開幕戦と同じチーム(先発11人)で1勝できたことは、凄いプラスになったと思います」と喜んだ。FC東京トップチームでの公式戦出場のニュースも報じられているが、まずは目の前の一戦に集中。ゴール、それ以外の部分でもチームに勢いをもたらし、白星に繋げる。

(取材・文 吉田太郎)
●2017 プレミアリーグEAST

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