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コンテ、巨額の資金を投じ続ける2クラブに忠告「補強費用と順位表は別物」

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チェルシーアントニオ・コンテ監督

 チェルシーアントニオ・コンテ監督は、移籍市場に最も大金を投じたクラブが常に優勝できるわけではないと、大型補強を続ける“マンチェスターのクラブ”に忠告している。

 イングランドのクラブの中で、マンチェスター・シティは1億7000万ポンド(約240億円)と最も多額の資金を移籍市場に投じ、マンチェスター・ユナイテッドも1億5000万ポンド(約211億円)と2番目に多くの資金をかけてチーム強化を図った。一方のチェルシーは、プレミアリーグの中では3番目となる1億2300万ポンド(約173億円)を投じていた。

 コンテ監督は、毎年大型補強を敢行するマンチェスターの両クラブに対して「大金を叩いて補強したチームが常に勝利できるわけではない」と述べ、以下のように続けた。

「彼ら(マンチェスターのクラブ)は毎年大金を投じている。しかし、他のクラブのことにケチをつけるつもりはない。全てのチームがそれぞれの戦略を持っている。マンチェスターのクラブが巨額の資金と投じて補強を行ったのは今シーズンだけではない。毎年同じようにやっていて、彼らにとっては常套手段なのだろう」

「全てのチームは優先すべきことを理解する必要がある。今、何が問題なのか、今後何が問題になるかを考えなければならない。そして、問題を解決するために補強は1つの有効な手段だと思う。そして、すでに良いメンバーが揃っている場合は、1人ないし2人の補強で済む。だから、そのようなクラブは信じらないほどの資金を投じる必要はない。反対に、たくさんの良い選手が必要ならば、大金を投じて補強に動かなければならない」

「結局は、今現在何が必要なのかによる。もし多額の資金を投じる必要があれば、クラブの信念とフットボールに適した選手を獲得すべきだ。そして我々の場合、いろいろと立て直す必要があり、今シーズンはとても重要だった。将来に向けて巨額の資金を投じた。そして少しずつだが将来に向け、真のパワーがついてきた」

 今夏チェルシーは、コンテ監督が必要と考える、FWロメル・ルカク、FWアルバロ・モラタ、DFビルヒル・ファン・ダイクなど、少人数の獲得に動くと予想されている。

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