beacon

「タマくんがプレゼントしてくれた」椎橋のデビュー弾で仙台が逆転勝利、清水は開幕3連敗に…

このエントリーをはてなブックマークに追加
[4.26 ルヴァン杯GL第3節 仙台3-1清水 ユアスタ]

 ルヴァン杯は26日、グループリーグ第3節を行った。ユアテックスタジアムでは、A組のベガルタ仙台清水エスパルスが対戦し、3-1で仙台が逆転勝利した。仙台はルヴァン杯2連勝、清水は開幕3連敗となった。

 立ち上がりは清水が果敢に裏を狙っていき、FWチアゴ・アウベスがゴールに迫っていく。それでも徐々に仙台が流れを引き寄せると、前半15分に華麗なパスワークからMF三田啓貴が左のスペースにパスを供給。フリーでボールを受けたMF茂木駿佑が右足シュートを放ったが、GK植草裕樹のセーブに阻まれた。

 一進一退の攻防が続く中、均衡は前半31分に破れる。清水は左サイドのハーフェーライン付近でボールを奪うと、MFミッチェル・デュークが右サイドに大きく展開。これを受けたMF村田和哉がPA右から中央にラストパスを送り、ニアにFWチアゴ・アウベスが右足シュートを突き刺した。

 さらに清水は前半34分、DF大岩一貴のトラップミスを見逃さなかった2種登録のFW新関成弥がGKとの1対1から右足を振り抜くが、GK関憲太郎のファンセーブに遭う。すると、アディショナルタイム1分にDFフレイレが相手に対して足を高く上げてしまい、この日2枚目のイエローカードを受けて退場。10人となった清水は後半開始から新関を下げて、DF村松大輔を入れた。

 1点ビハインドの仙台は後半2分、右サイドからアーリークロスが入ると、パス交換からFW西村拓真のラストパスを受けたMF三田啓貴がPA内に侵入し、左足シュート。これがゴール右隅に決まり、1-1と試合を振り出しに戻す。さらに攻撃の圧力を強める仙台は12分、左サイドからのグラウンダーのボールをFW野沢拓也がスルーし、これを受けた三田が左足シュートを放ったが、惜しくも右ポストに嫌われた。

 それでも仙台の猛攻は止まらない。後半23分、左サイドの深い位置でFKを獲得すると三田が左足でゴール前に入れ、DF椎橋慧也がダイビングヘッドを叩き込み、2-1。プロデビュー戦となった椎橋の記念すべき初ゴールで仙台が逆転に成功する。さらに38分、途中出場のMF佐々木匠がセンターサークル付近でボールを奪うと、そのまま持ち上がってスルーパス。FWクリスランが冷静にGKとの1対1を制してダメ押し。数的優位をいかして仙台が3-1で逆転勝利をおさめた。

 逆転ゴールを決めた椎橋は、市立船橋高から加入した昨シーズンは負傷により、出場はなかった。しかし、この日プロデビュー戦をスタメンで飾ると、3バックの右に入り、主に守備で奮闘。身長177センチと決して高いというわけではないが、三田のFKに体を投げ出してプロ初ゴールを叩き込んだ。

 試合後のヒーローインタビューで椎橋は、「去年、1年間サッカーから離れていて今年こそやってやるぞという思いで臨んだ。(得点シーンは)あれは、タマくん(三田)のボールがよかったので、タマくんがプレゼントしてくれた。これからも試合に出て少しでも勝利に貢献できるように日々努力していきます」と今後の活躍を誓った。


●ルヴァン杯2017特設ページ
●[ルヴァン杯]GL第3節 スコア速報

TOP