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[MOM2103]静岡学園FW奥田友惟(1年)_“技術は一番下”、異質のストライカーが2ゴール!

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後半37分、静岡学園高FW奥田友惟が同点PKを決める

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.29 Rookie League A Group第1節 静岡学園高 2-1 日大藤沢高 時之栖裾野G]

 プレースタイルはテクニシャン揃う静岡学園高の中で異質だ。テクニックよりも力強さが印象的な本格派のストライカー。そのFW奥田友惟(1年)が2ゴールでチームを逆転勝利へと導いた。

 0-1の後半37分、MF小山尚紀が獲得したPKを右足で「何も考えずに弾丸で」打ち込んで同点ゴール。さらに40分には、FW岩本悠輝の落としにタイミング良く走り込んで右足で決勝ゴールをねじ込んだ。

 大阪府の千里丘FC出身。「元々足元がなかったのでここへ来て足元をつけたいなと思いました」という理由で静岡の技巧派軍団への進学を決めた。静岡学園のスタイルと自身のプレーが異なるのは承知の上。チーム側も点取り屋の資質を持つFWが技術を加えることで突き抜けたストライカーになることを期待している。

 入学から静岡学園の徹底したドリブル、リフティングのトレーニングを“自分は一番下”という気持ちで取り組んできた。「自分が一番下という認識があるのでやらないといけない。やり遂げたら強くなれると思っている」。今ではリフティングもできることが増え、徐々に足元の技術がついてきている実感がある。

 2ゴールでスタートを切ったRookie Leagueでは今後も毎試合得点し続けることを目指す。「得点は毎回決めたいですし、足元をもっともっとつけて、チームとして一番上手いプレーヤー、チームを引っ張っていけるプレーヤーになりたいです」。1年生チームの主将に指名されているFWは、“一番下”からてっぺんを目指して努力し続けて誰にも負けないストライカーになる。

(取材・文 吉田太郎)
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