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[Rookie League]巻き返しの1年に臨んでいる流経大柏、MF木村「1年生から上げていかないといけない」

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流通経済大柏高MF木村聖

[4.29 Rookie League A Group第1節 流通経済大柏高 2-4 帝京高 時之栖裾野G]

 流通経済大柏高は開幕戦を2-0からの逆転負けで落とし、Rookie Leagueでは実に3シーズンぶりとなる黒星。斉藤礼音コーチは終盤にリスク管理を欠いて同じような形で連続失点したチームについて「守備でできることがまだ少ない」と指摘していた。

 流経大柏は0-0の後半5分に右CK後の混戦からCB山尾永遠が先制ゴール。さらに27分には右CKから右SB伊藤勇輝がヘディングシュートを決めて2-0とした。MF木村聖のゲームメークからFW上田海渡やMF古谷優斗、MF小山開世らの仕掛け、シュートでチャンスを作り、流経大柏伝統のハイプレスで帝京高の攻撃を封鎖していたが、突き放すチャンスで決めきれなかったこと、終盤に運動量が落ちたこと、交代選手がうまく試合に入れなかったことなどが逆転負けの要因に。斉藤コーチは敗戦によって自分達で課題に気づいて、それを改善していくことを求めていた。

 今年の1年生は日頃から名将・本田裕一郎監督が指導しているという期待値高い世代。司令塔役の木村は「毎日見てもらっていて、先輩とかにも稀だと話されています。期待に応えないとダメだなと思っていたり、先輩たちが(Rookie Leagueで)無敗だったと聞いていたのでプレッシャーを感じていた」と口にする。開幕戦は攻守で相手を押し込む良さと同時に課題が出てしまったが、この敗戦から切り替えて結果を求めていく。

 元々FWで高校入学後に本田監督の指示でボランチへ転向したという木村は前半に警告を受けた影響で、後半は積極的なプレーができなかったことを反省。そして「自分的にはキック蹴れるので、自分の特長出しながら真ん中でボール受けてミドルとか狙っていきたい」とゴールに絡むプレーを誓っていた。

 今年、流経大柏は11年のプレミアリーグ発足から初となるプリンスリーグ関東降格。けが人がいる影響などによってそのプリンスリーグ関東でも苦戦が続いている。木村は「1年生から上げていかないといけないと感じますね」。名門校にとって巻き返しとなる1年。1年生たちも敗戦スタートから巻き返し、流経大柏を勢いづける。

(取材・文 吉田太郎)
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