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小川航基が幻V弾…“俊輔ロス”磐田は2点差追いつくも札幌とドロー、5年ぶり3連勝逃す

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FW小川航基は2-2の終盤に決定機を迎えたが、シュートはクロスバーを直撃した

[4.30 J1第9節 磐田2-2札幌 ヤマハ]

 MF中村俊輔不在のジュビロ磐田がホームで北海道コンサドーレ札幌と2-2で引き分けた。2点ビハインドから同点に追いつく粘りを見せたが、連勝は2でストップ。2012年以来5シーズンぶりとなるJ1での3連勝を逃した。

 磐田は第8節の鹿島戦(3-0)から先発3人を変更。負傷の中村、GKカミンスキー、DF森下俊に代わり、GK八田直樹とMF松本昌也が今季初、DF小川大貴が5試合ぶりとなるスタメン出場を果たした。フォーメーションは3試合連続で3-4-2-1。松本は2シャドーの一角、小川大は右ウイングバックに入った。

 一方、札幌の第8節・浦和戦(2-3)からのスタメン変更は1人。DF田中雄大に代わり、古巣対戦となるFW金園英学が5試合ぶりに先発起用された。布陣はキャプテンのMF宮澤裕樹をアンカーに据えた3-3-2-2。金園はチームトップの4得点を記録しているFW都倉賢と2トップを組んだ。

 中村が今季初めて欠場した磐田の戦いが注目された中、先制したのは札幌だった。前半3分、FK崩れから左サイドのDF福森晃斗が左足で狙い澄ましてクロスを上げると、ゴール前に飛び込んだDF横山知伸が右足で押し込む。大宮から期限付き移籍中の横山は加入後初ゴール。さらに、札幌にとってこれがJ1通算200得点目となった。

 1点を追う展開となった磐田は後半5分にアクシデント。MF菅大輝をマークしに行ったMF山本康裕が並走中に転倒し、右足を押さえて倒れ込む。そのままタンカで運び出され、同6分にMF上田康太との交代を余儀なくされた。

 札幌は磐田の動揺に付け込み、前半16分に追加点を奪う。右サイドの高い位置でボールを受けたMF早坂良太がまたぎフェイントで相手DFを揺さぶり、左足でクロス。都倉がPA内中央に飛び込み、ゴール右に豪快なヘディングシュートを叩き込んだ。

 エース都倉の2試合ぶりとなる今季5ゴール目が生まれ、リードを2点に広げた札幌。前半38分には自陣の左サイドから福森がロングフィードを出すと、PA外に飛び出して対応しようとしたGK八田の頭上を、バウンドしたボールが越える。ギリギリで追いついた金園がPA内左のゴールライン際から左足で押し込もうとしたが、左ポストに当たり、移籍後初ゴールはお預けとなった。

 攻撃の形が作れない磐田は前半39分に松本を下げ、26日のルヴァン杯グループリーグ第3節・FC東京戦(3-1)で、公式戦初ゴールを含むハットトリックの活躍を見せたFW小川航基を投入。その小川航は同アディショナルタイム2分にPA手前中央で相手からボールを奪い、強引な突破から右足でシュートを放つ。しかし、体勢を崩したことで枠を大きく外れ、札幌の2点リードのまま前半を折り返した。

 後半もペースを握ったのは札幌。後半11分には菅の絶妙なスルーパスからMF荒野拓馬がPA内右でGK八田との1対1を迎える。右足で放ったループシュートは左ポストに嫌われ、こぼれ球に詰めた都倉が右足で蹴り込もうとしたが、ゴールライン上で相手DFにブロックされた。

 失点の危機をしのいだ磐田は後半15分に1点を返す。フリーでパスを受けたMF川辺駿がPA手前中央からスルーパスを送り、FW川又堅碁がPA内左から左足でシュート。戻った福森が右足でクリアを試みたが、そのボールがネットを揺らした。

 記録は川又の得点。新加入ストライカーの2試合連続ゴールで反撃の狼煙を上げた磐田は、さらに攻勢をかける。後半20分にはPA後方左でFKを獲得。キッカーの上田が左足で直接狙うと、外側から綺麗に巻いたシュートが壁を越えてゴール左上に吸い込まれ、2-2と同点に追いついた。

 札幌は後半24分に金園に代えてFW内村圭宏、同37分に足をつった都倉に代えてMF小野伸二をピッチへ。磐田も同38分にMF宮崎智彦を下げてMFアダイウトンを投入し、互いに勝ち越しゴールを目指した。

 すると、直後に絶好機を迎えたのは磐田。後半39分にPA手前中央でボールを収めた川又がノールックで右へスルーパスを出す。その先にいた小川航がPA内右でトラップせずに右足を振り抜くが、渾身のシュートはクロスバーを直撃した。そのまま2-2でタイムアップを迎え、磐田は連勝が2でストップ。札幌は3試合勝ちなし(2分1敗)となった。


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