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「西川選手は動かなかった」先発復帰の瀬川祐輔が日本代表GKと初対峙

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待望の今季初勝利を挙げた大宮

[4.30 J1第9節 大宮1-0浦和 NACK]

 大宮アルディージャFW瀬川祐輔が7試合ぶりの先発出場。右足関節捻挫から復帰した26日のルヴァン杯札幌戦(1-1)では、途中出場から移籍後初となる劇的同点ゴールを叩き込んだ。公式戦2戦連発とはならなかったものの、献身的なプレーで攻撃を活性化させ、何度もチャンスをつくった。

 FW江坂任と“元群馬コンビ”で初のツートップを形成。加入後はサイドハーフで起用されていたが、この日は最前線に入り、「チャンスがまわってきたというか、楽しみな部分が大きかった」と高揚感を持ってダービーに臨んだ。

「僕が裏に抜けて(江坂)任くんがその間で(ボールを)受けることを意識した。僕は一瞬のスピードがあるので、目が合った瞬間に飛び出すような動きをしたかった。相手も僕が動けば下がるので、それは常に意識して、あとは点を取ることを考えていました」

 最大の決定機は前半22分。MF長谷川アーリアジャスールのスルーパスに抜け出すと、冷静に浦和DF遠藤航をかわし、GK西川周作との1対1から右足シュート。決定的な場面だったが、至近距離で西川のビッグセーブに阻まれた。「冷静にコースを狙って打ったけど、西川選手は全然動かなかった。あれが日本代表。僕のシュートも甘かった」。初めて対峙した日本代表GKに脱帽しながらも、悔しさを隠さなかった。

 DFライン裏への素早い飛び出しで浦和守備陣を翻弄し、チーム最多となる3本のシュートを放った。大宮は前節まで8試合でわずか2得点。得点力不足に陥り、なかなか攻撃の形をつくれなかったが、瀬川の復帰とともに攻め手が多彩に。積極的なチェイシングで守備にも労を惜しまず、今季初勝利に貢献した。

「苦しい中でレッズに勝てたことが一番。札幌戦で(引き分けに)追いついた結果をつなげられた」。ゴールデンウイーク中は連戦が続く。3日にルヴァン杯仙台戦、6日に札幌戦を戦うが、「しっかりと全部勝って追い上げていきたい」と最下位からの浮上を誓った。

(取材・文 佐藤亜希子)
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