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決定機逸した広島FW工藤「決めきるというところで明暗がわかれた」

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FW工藤壮人らしいプレーで守備陣を翻弄したがゴールは遠かった

[4.30 J1第9節 FC東京1-0広島 味スタ]

「(前節)仙台戦(△3-3)よりはチャンスの数では少なかったですし、そういう中でもチャンスをつくりだしたので、決めきりたかったと思います」。前節、今季3点目を決めたサンフレッチェ広島のFW工藤壮人は、肩を落とした。

 悔やまれるのは、0-0で迎えた後半11分の場面だ。DF塩谷司がペナルティエリアに入れたパスに対して、工藤は反転してFC東京のDFと入れ替わると、GKとの1対1を作り出す。しかし、この決定機は日本代表GK林彰洋に阻まれた。「ターンを狙っている感じがあった」と予期していた林は「壮人のシュートは体勢を保ったまま、反応できた」と枠を捉えたシュートを左手1本で好セーブ。工藤は「決めきるというところで明暗がわかれた」と敗戦を受け止めた。

 工藤は今季バンクーバー・ホワイトキャップス(カナダ)から広島に加入、FC東京戦までの全9試合で先発。佐藤寿人(名古屋)、ピーター・ウタカ (FC東京)が抜けた中でチームトップの3ゴールを挙げているが、連携面については当然発展途上だ。「要求し続けなければいけないですし、僕自身も要求してほしいことは言ってますし、試合の中でもコミュニケーションをとりながらできているとは思いますけど、結果がともなってこないと。これが2-1とかで勝っていたら、そんなにコミュニケーションをとっていなくても、うまくいっていると言われますし。結果が出ていないときだからこそ、より強く要求し合って」。J1通算59点を挙げているストライカーは「日々勉強している部分がある」とさらなる進化を遂げようとしている。

(取材・文 奥山典幸)

●[J1]第9節 スコア速報

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