[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.30 Rookie League A Group第2節 矢板中央高 1-0 桐光学園高 時之栖裾野G]

　矢板中央高は前日3失点した守備陣が踏ん張って完封勝利。181cmのCB矢野息吹はこの日最も表現できたという「コーチング」で周囲を動かし、鋭くPAへ侵入してくる相手のドリブル突破、クロスに再三ピンチを作られながらも守りきった。

　特に意識していたのは背後のスペースを突かれないこと。「前の試合で西武台に背後で2失点してしまったので特に背後のスペースを気にしていました」。普段以上に声を出し、意識していた守りができたというCBは完封勝利に「難しかったです。(無失点は) 自分も驚いています」と語っていた。

　矢板中央には2年前のRookie Leagueで活躍し、その後U-17日本代表まで上り詰めたMF松井蓮之がいる。「(CBでもプレーする)松井さんを越えられるような選手になっていきたい」と語る矢野は目標を持ってトレーニングに励んでいく。

　ビルドアップに自信を持つDFは、よりヘディングやコーチングを磨いて行かなければならないと感じている。その課題をRookie Leagueで改善し、強みを上のステージでも通用する武器に変える。

(取材・文　吉田太郎)

---

▼関連リンク
2017 Rookie League特集ページ