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[関東大会予選]「速っ」というスピードと股抜きドリブル。日体大柏注目の快足FW松田が決勝アシスト

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日体大柏高の快足ストライカーFW松田一紗は決勝点をアシスト

[5.3 関東大会千葉県予選1回戦 日体大柏高 3-1 中央学院高 日体大柏高G]
 
 ピッチを囲んだフェンスの外から試合を見つめていたチームメートや観客の口から「速っ」という声が漏れ聞こえていた。日体大柏高は快足ストライカーのFW松田一紗(3年)が印象的なプレーを連発。かつて柏レイソルで活躍した酒井直樹監督も認めるタレントが、そのスピードで勝利に貢献した。

 抜群のスピードでオープンスペースへのボールに次々と追いつき、そこから鋭いドリブルで相手ゴールを強襲。そのスピードでDFを振り切るだけでなく、飛び込んでくる相手DFを切り返しなどで落ち着いてかわすなど巧さも光っていた。

 前半から存在感を示した松田は1-0の後半14分に勝敗を左右するようなビッグプレー。敵陣PA近くで相手ボールをインターセプトすると、飛び込んできたDFを股抜きドリブルでかわしてゴールライン際まで切れ込む。さらに対応してきたDFの股間を再び通す突破からFW上妻楓季(3年)の決勝ゴールをアシストした。

 守備面でも貢献した松田は「意外にスルスルっていけたので。自分でも点決めればもっと良かった」。そしてPAでの落ち着いたプレーについては「そこを落ち着いて点決められるようにいつも意識しています」と説明していた。

 クマガヤSC時代は、昨年から前橋育英高の10番を背負って全国準Vに貢献した日本高校選抜FW飯島陸(3年)とコンビを組んでいたという。高校最終学年の今年、激戦区の千葉を突破して同じステージに立つことができるか。「優勝するためにはFWが点取らないといけないので、次からもっと点取れるように頑張っていきたい。(総体予選や選手権予選でライバルとなる)流経や市船は強いんで、決めるべきところ確実に決めること。1回のチャンスで確実に決めたい」。個人、チームの目標を達成するために、攻守両面で貢献して、必ずゴールを決める。

(取材・文 吉田太郎)

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