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[関東大会予選]注目10番MF永井が突破繰り返すも敗退、“千葉の技巧派軍団”中央学院はより技術磨いて夏へ

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[5.3 関東大会千葉県予選1回戦 日体大柏高 3-1 中央学院高 日体大柏高G]
 
 “千葉の技巧派軍団”中央学院高はドリブルとショートパスに加えてワイドへの展開も交えて攻め続けた。特に後半は注目の10番MF永井颯太(3年)が日体大柏高の守備網を個人技で切り裂き、試合終了間際には交代出場MF石澤光希(3年)の左足ミドルで1点を返した。だが、浜田寛之監督は「取られそうな時に取られちゃっている」と指摘。狭い局面を打開し続け、相手をゴール前に釘付けにするような攻撃を表現できず。また、まだ自分達の技術に自信を持ちきれていないのか、覇気を感じさせるようなプレーができなかったことを残念がっていた。

 この日は主力数人をケガで欠く中での試合に。ボールを保持しているものの、高い位置からブロックを敷いて守ってくる相手にボールを引っ掛けられて、カウンターを喫してしまった。永井も「あんまり自分達のリズムにできなかった。ブロックを敷かれていたのでなかなか前に進めなくて。前半は(自分自身も)なかなかボールを触れなくて厳しかったですね」。FW清野英国(3年)と永井が絡んだ攻撃でPAまで切れ込むシーンもあったが、全体的にその回数が少ないゲームとなってしまった。

 後半は永井がボールを低い位置で受けてドリブルでテンポを変えていたが、PAまでボールを運ぶことができず、シュート数を増やすこともできなかった。千葉屈指の名手・永井も内容を反省。「(個人的に)シュートまで行けるシーンが少ない。それができてやっとレベルアップしたと言えると思うのでそこを目標にしていきたいです」と力を込めた。

 浜田監督が「もうちょっと夏までに磨きをかけたい」と語り、永井も「目標は選手権なんですけどインターハイで人生変わってくると思うので、それまでにチーム完成させて上目指していきたい」と夏にはより中央学院らしいサッカーができるチームになることを誓う。年々チームのテクニカルなスタイルが注目度を高める中、その期待にも応えるサッカーをしなければならない。よりレベルアップして、それぞれがより自信を持って戦い、千葉制覇に再挑戦する。

(取材・文 吉田太郎)

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