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[関東大会予選]FWファビオ・アウグストが抜群の突破力示すも、渋谷幕張は千葉1回戦で姿消す

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渋谷幕張高FWファビオ・アウグスト

[5.3 関東大会千葉県予選1回戦 渋谷幕張高 0-3 市立柏高 日体大柏高G]
 
 前後半ともに決定的なシーンを作りながら決めきれず、逆に相手に確実にシュートを決められて0-3で敗れた試合後、渋谷幕張高の宗像マルコス望監督は「こんなに崩れるとは思わなかったですね。苦しいです。ゼロからのスタートです」と厳しい口調で語っていた。

 直前の県2部リーグの試合は内容良く、手応えを持って関東大会予選に臨んだが、ゴール前で慌ててしまったり、わずかな準備不足で得点チャンスを逸してしまったり、失点してしまったりするなど、悔しい敗戦となった。特に指揮官は「メンタルが弱すぎる」と課題を指摘。大事な局面で相手を上回る、そして白星を勝ち取る強さを求めていた。

 注目アタッカー、FWファビオ・アウグスト(3年)は抜群の突破力を披露。数的不利の状況でもサイドを打開してクロスを上げたり、シュートまで持ち込んだりしていたが、決めきること、そしてチームを勝たせることができなかった。田中マルクス闘莉王(現京都)らを育ててきた宗像監督は「楽な試合だけで活躍できてもダメ。今までの留学生たちは苦しい試合で活躍してチームを勝たせていた」。劣勢を跳ね返す力がまだまだ不足していることを指摘していた。

 今後、総体予選へ向けてまずは簡単にシュートを打たれていた守備の部分を徹底。FW梶祐輔(3年)やMF杉山亮(3年)、MF茂木昂大(3年)らが波状攻撃から決定機には絡んでいただけに、決めきる部分にもより課題を持って取り組む。そして宗像監督が第一のポイントに挙げたメンタル面で逞しさを増すこと。この日のような悔しい敗戦は2度と繰り返さない。

(取材・文 吉田太郎)

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