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鹿島が前半戦の天王山制し暫定首位に浮上!!浦和は連敗で今季ホーム初黒星

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鹿島は前半24分にFW金崎夢生が決めた先制点を最後まで守り抜いた

[5.4 J1第10節 浦和0-1鹿島 埼玉]

 J1リーグは4日、第10節1日目を行い、3位鹿島アントラーズが敵地に乗り込み、勝ち点1差で追う首位浦和レッズとの首位攻防戦に1-0で競り勝った。前半24分にFW金崎夢生が決めた先制点を最後まで守り抜き、暫定首位に浮上。浦和は今季公式戦ホーム初黒星で、今季初の連敗となった。

 浦和はMF柏木陽介とDF遠藤航が負傷欠場。代わってMF青木拓矢とDF那須大亮が4月26日のACLウェスタン・シドニー・ワンダラーズ戦(6-1)以来、公式戦2試合ぶりの先発となった。
 鹿島はDF山本脩斗が欠場し、DF西大伍が左サイドバックで先発。右サイドバックではDF伊東幸敏が公式戦6試合ぶりの先発となった。MF永木亮太もベンチスタートで、MF小笠原満男が公式戦3試合ぶりに先発した。[スタメン&布陣はコチラ]

 序盤からボール支配率を高め、ゲームを支配したのは浦和だったが、なかなか鹿島守備陣を崩せない。前半11分、MF関根貴大のヒールパスを受けたDF森脇良太が右サイドをオーバーラップ。中に切れ込み、左足でミドルシュートを打ったが、大きくゴール左に外れた。同22分には関根の横パスをFW興梠慎三がワンタッチでゴール前に入れ、FWラファエル・シルバが左足でダイレクトボレー。決定的な形だったが、シュートは枠を捉えられなかった。

 すると鹿島が少ないチャンスを生かして先制に成功する。前半24分、小笠原の右クロスをPA手前の金崎が森脇との競り合いで体を張り、ボールをキープすると、鋭い反転から横に持ち出し、関根のスライディングタックルもかわして左足でシュート。これが体を投げ出してカバーに入った森脇に当たってコースが変わり、ゴールネットを揺らした。

 1点ビハインドで前半を折り返した浦和は後半立ち上がりから猛攻に出る。後半7分、右サイドから関根、MF武藤雄樹とつないでPA内右からラファエル・シルバが右足を振り抜くが、ゴール左へ。同16分には青木に代えてMF駒井善成を投入。リスクを冒して前に出るが、逆に鹿島もカウンターからチャンスをつくる。後半20分には速攻からFWペドロ・ジュニオールのスルーパスに金崎が抜け出すが、右足のシュートは右ポストを直撃。追加点の絶好機を生かせなかった。

 浦和は直後の後半21分、武藤に代えてFW李忠成を投入し、2枚目のカードを切る。同24分にはカウンターから李のパスを受けたラファエル・シルバがドリブルでPA内に持ち込み、右足でシュートを打ったが、DFがブロック。同26分、那須のミドルシュートもGKクォン・スンテに抑えられた。

 鹿島は後半25分、MF遠藤康に代えて永木、同29分にはペドロ・ジュニオールに代えてFW鈴木優磨をピッチに送り込んだ。追いつきたい浦和だが、後半30分、左45度の位置から放ったDF槙野智章のミドルシュートは右ポストを直撃。終盤は怒涛の猛攻を見せたが、後半アディショナルタイムの4分間でもゴールを奪えず、そのまま0-1で敗れた。

 浦和は前節・大宮戦(0-1)に続いて2試合連続の無得点に終わり、今季初の2連敗。前半戦の天王山は王者・鹿島に軍配が上がり、勝ち点を21に伸ばした鹿島が暫定首位に立った。浦和は勝ち点19のまま暫定2位に後退。勝ち点18で暫定3位となったG大阪は明日5日にホームで清水と対戦する。

(取材・文 西山紘平)

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