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[Rookie League]帝京三期待のボランチ、MF加藤「苦しい時でもチームをいい状況にできる選手に」

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帝京三高MF加藤和尊

[4.30 Rookie League A Group第2節 帝京三高 0-3 静岡学園高 時之栖裾野G]

 帝京三高は0-3で敗れて2連敗。前橋育英高との初戦は終盤に攻撃のリズムを掴んで3点を奪い取り、この静岡学園高戦も決定的なシーンを作っていた。司令塔のMF加藤和尊も「チャンスになった時は自分達らしくできた。悪い試合ではあったけれど、できたところもあった」と振り返る。だが、同時に「最後のところで足が出なかったり、そういう勝負強さをつけていかないと上のレベルでは勝てない」とで指摘していた。

 その加藤はすでにAチームの一員として県1部リーグに出場している期待のボランチ。展開力に優れ、ラストパスを通す力もあるMFはこの世代のリーダー的な存在でもある。意識の高さは人一倍。「(Rookie Leagueでは)思っていたよりもやりたいことはできたし、昨日の試合では得点にも絡めて、ある程度仕事できたと思うけれど、もう一個上のレベルにいくためには苦しい時でもチームをいい状況にできる選手にならないといけない」と引き締めていた。

 加藤は神奈川県の横浜FC鶴見ジュニアユースから山梨の帝京三へ進学。プロになるために、サッカーに専念できる環境があること、また寮生活を通して自分を磨けることを理由に帝京三を選んだという。入学から1か月経つが、「時間見つけてもっともっと練習していかないといけない」。帝京三の新1年生はバックライン中心に力のある選手達が揃うが、Rookie Leagueで戦ったライバル達のスピード、強さを常に意識して日常生活を過ごす。

 帝京三の新村知仁コーチは「もう一回プリンスに上げたい。この2年生、1年生のところでその舞台を用意したい」と口にしていた。昨年、プリンスリーグ関東に挑戦した帝京三は9位で無念の県リーグ降格。だが、再び昇格を目指して現在山梨県1部リーグで奮闘している先輩たちがプリンスリーグ関東へ引き上げてくれた時のために、1年生達は「Rookie League」でライバルに勝つ力を身につける。

(取材・文 吉田太郎)
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