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石毛が初先発に応える決勝アシスト! 岡山が藤本のJ初弾で徳島との乱戦制す

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[5.7 J2第12節 岡山3-2徳島 Cスタ]

 17位ファジアーノ岡山がホームで5位徳島ヴォルティスに3-2で勝利した。逆転した後に一時は同点に追いつかれたが、後半35分に清水から期限付き移籍中のFW石毛秀樹のパスから、途中出場のFW藤本佳希がJリーグ初得点となる決勝ゴールをマーク。徳島との打ち合いを制し、3試合ぶりの白星を飾った。

 岡山は前節・長崎戦(0-3)からスタメン2人を変更。MF渡邊一仁とFW片山瑛一が外れ、FW豊川雄太が7試合ぶり、石毛が加入後初となる先発出場を果たした。豊川は3-4-2-1の1トップ。石毛はFW大竹洋平とともに2シャドーに入った。

 対する徳島も前節・福岡戦(2-1)からの先発変更は2人。MF山崎凌吾とMF広瀬陸斗に代わり、MF杉本太郎が2試合ぶり、MF小西雄大が5試合ぶりにスターティングメンバーに名を連ねた。対戦相手によってシステムを細かく変えるリカルド・ロドリゲス監督は、この日は中盤をダイヤモンド型にした4-4-2を採用。MF島屋八徳とFW渡大生を2トップに据え、杉本がトップ下、小西が右サイドバックを務めた。

『PRIDE OF 中四国』として行われたライバル同士の一戦。先にスコアを動かしたのは徳島だった。前半25分に岡山の攻撃を防いでカウンターを仕掛けると、右サイドでボールを受けた前川がPA内右に走り込むMF島屋八徳にスルーパスを送り、島屋がダイレクトで出したクロスに前川が反応。PA内中央でドンピシャのヘディングシュートを放ち、ゴール右に決めた。前川の得点は第9節の町田戦(1-0)以来3試合ぶり。島屋との鮮やかなコンビネーションで今季2ゴール目を挙げた。

 先制を許した岡山は、これで開幕から12試合連続で失点。それでも前半36分、徳島DFヴァシリェヴィッチのバックパスがあわやオウンゴールという形でゴールラインを割り、左CKを獲得する。キッカーを務めた石毛が右足でクロスを供給し、ニアのMFパク・ヒョンジンがヘッドで軌道をずらすと、ゴール前に待ち構えていた豊川が頭でプッシュ。7試合ぶりに沈黙を破った22歳FWが今季3得点目を決め、1-1とした。

 さらに前半40分には、PA手前中央でセカンドボールを収めた大竹がスルーパスを出す。走り込んだ豊川がPA内右から送ったクロスはヴァシリェヴィッチに当たってGK一森純にパンチングで弾かれるが、PA手前中央に転がったボールにパク・ヒョンジンが反応。左足で低弾道のシュートを放つと、ゴール前に攻め残っていたMF塚川孝輝が右足でコースを変えて流し込み、逆転弾を奪った。

 流通経済大から今季加入した塚川はこれがJリーグ初得点。前半のうちに試合をひっくり返された徳島だったが、前節に逆転勝利を収めた勢いを後半に見せつける。後半15分に島屋が右サイドの深い位置までドリブルで持ち運び、PA右外から右足で絶妙なクロス。ファーの渡がヘディングでゴール右に押し込み、早い時間帯に2-2と同点に追いつく。渡にとっては第8節の名古屋戦(2-2)以来、4試合ぶりの一撃。得点ランクの上位争いに絡む今季7ゴール目とした。

 3試合連続の複数失点でリードをふいにした岡山だったが、ホームで意地を見せる。後半35分、中盤の塚川が縦パスを通すと、トラップと同時にターンした石毛が途中出場の藤本へラストパス。藤本はワンタッチで右に持ち出してDF藤原広太朗を振り切り、PA内中央から左足のシュートをゴール右に決めた。

 塚川に続き、プロ2年目の藤本もこれがJリーグ初得点。岡山は終盤の徳島の反撃をしのぎ、3-2のままタイムアップを迎えた。ホームで苦しい戦いを強いられたが、3試合ぶりに勝ち点3を獲得し、ゴールデンウィークの連戦を白星締め。一時は追いつきながらも突き放された徳島は、2試合ぶりの黒星でJ1プレーオフ圏外に転落した。


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