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連続ゴールは3試合でストップも、横浜FCイバ「少ないチャンスでも決める自信はある」

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さすがの空中戦の強さを示した

[5.7 J2第12節 東京V1-1横浜FC 味スタ]

 横浜FC東京ヴェルディと1-1で引き分けた。直近3試合ではいずれも4得点を挙げていたが、この日は最少得点。連勝は3でストップしたものの、2位・湘南が取りこぼしたこともあり、首位の座はキープした。

 試合後、中田仁司監督は「ヴェルディさんの個々の能力で危険なプレーがありましたが選手たちが身体を張ってくれた」とチームを労い、「アウェーで最低条件の勝ち点1を取れたことは良かった」と引き分けを受け入れた。

 直近3試合で5得点と荒稼ぎしていたFWイバは不発。指揮官が「ヴェルディさんの罠に入り込んだ」と表現したように、なかなかPA内でボールを受けることはできず。高い位置で受けては自滅するシーンが続いた。決定的なシーンは後半28分の一度ほど。MFジョン・チュングンのパスを受け、PA左から強引に持ち込んだがシュートは枠を外れた。

 とはいえ連続ゴールは止まったが、同点弾をお膳立て。しっかりと仕事は果たした。0-1の前半30分、PA手前左FKからMF野村直輝がファーサイドへ入れたボール。頭一つ抜き出たイバが後ろに流し、ポスト右を叩いたボールをゴール前へ詰めていたMF佐藤謙介が押し込んだ。

 高さと強さを示しての“アシスト”。相手DF井林章に「あれは点で合ってしまったので仕方ないですね」と言わしめるものだった。イバは「同点にできたことは良かったと思う」と胸を張る。

 この日のイバを「罠にはまった」と振り返った指揮官だったが「それでも彼はできるし、パワーはありますから。逆にそこに入り込んでプレーしてくれると思う。PAの近くでは、そうやってくれる」と評価。「ただ中盤ではそれをやりすぎると上手くいかないので、中盤では上手くコンビネーションのところを出してくれれば」とさらなる奮起を期待した。

 J2で首位を走る横浜FC。今後も対戦相手が“イバ対策”を徹底してくることが予想されるが、頼れるFWは「向こうがどうやってくるかは関係ない。というよりも、少ないチャンスでも決める自信はあるので、チャンスをくれれば決めていきたい」と貪欲に口にした。

(取材・文 片岡涼)

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