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PK献上&退場の“因縁”の相手からヘッド弾、奈良「意識はしていなかった」

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後半8分に追加点を決めたDF奈良竜樹がアシストの中村と抱き合う

[5.9 ACLグループリーグ第6節 川崎F4-0イースタンSC 等々力]

 リベンジの意識はなかったが、自らのヘディングシュートで勝利と決勝トーナメント進出を決定づけた。川崎フロンターレは3-0の後半8分、MF中村憲剛の右CKにファーサイドのDF奈良竜樹が頭で合わせ、ダメ押しゴール。「マークが甘いというのもあった」と、してやったりの表情だった。

 1-0の前半45分には中村の右CKからDF谷口彰悟がヘディングで追加点。両センターバックがそろって得点を挙げ、CKからこの日2得点目が生まれた。「(谷口)彰悟くんは単純に高さだったけど、僕はそこまでないので、駆け引きして。マークも緩かったし、(中村)憲剛さんがいいボールをくれたので合わせるだけだった」。ACLでは前節・水原三星戦(1-0)の決勝点に続く2試合連続ゴールとなった。

 3月1日に敵地で行われたイースタン戦(1-1)では前半13分にPA内でFWマノロ・ブレダ・ロドリゲスと交錯し、PKを献上したうえに一発退場となった。格下相手の一戦でチームは1-1ドロー。「(リベンジの)意識はしていなかった」というが、「9番(ブレダ)も(自分を退場させたことは)分かっていたと思う。今日は9番にそんなに仕事をさせなかったと思う」と本音ものぞかせた。

「(前節の)水原戦から2試合続けて勝たないといけない試合に勝ち切って、チームとしてもいい経験になったと思う」。開幕から4試合連続ドロー後の2連勝。その2試合で連発&連続完封。攻守にわたって大きく貢献し、汚名を返上して余りある活躍だった。

(取材・文 西山紘平)

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