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ACL史上初の女性監督、未勝利敗退にも「香港サッカーの財産」

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ACL史上初の女性監督としても注目されたイースタンSC(香港)のチャン・ユエンティン監督

[5.9 ACLグループリーグ第6節 川崎F4-0イースタンSC 等々力]

 ACL史上初の女性監督としても注目されたイースタンSC(香港)のチャン・ユエンティン監督は1分5敗の未勝利で最下位に終わったグループリーグを振り返り、「グループリーグの6試合が勉強になったし、今後のチームにとっても選手にとってもいい財産になった」と総括した。

 昨季の香港プレミアリーグを制し、香港のクラブとしてACL初出場の快挙を成し遂げたイースタン。その功績からギネス記録に認定されたのが、チームを率いる28歳の女性指揮官だった。川崎F、広州恒大(中国)、水原三星(韓国)と同組だったグループリーグは広州にアウェーで0-7、ホームで0-6と大敗。6試合で計24失点を喫したが、3月1日のホーム初戦では川崎Fを相手にPKで唯一の得点を決め、1-1の引き分けで歴史的な勝ち点1も獲得した。

「香港では経験できないような高いレベルを経験し、細かい戦術やコンディション調整が求められるなど、いい勉強の機会になった。この経験が香港に帰ったときの財産になると思うし、香港サッカーがよりよく発展するための財産になる」。女性指揮官としてACL初勝利を挙げることはできなかったが、「女性として初めてこの舞台に立ったが、男女に関係なく、一人の監督として全力を注いできた」と胸を張った。

(取材・文 西山紘平)

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