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内部の確執が報じられるドルトムント…ツォルクSDが監督解任報道に言及「これほどの騒ぎになるとは」

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監督解任報道について言及したミヒャエル・ツォルクSD

 ドルトムントのミヒャエル・ツォルクSD(スポーツディレクター)は、トーマス・トゥヘル監督を取り巻く解任報道に言及した。ドイツ『dpa通信』で、今回の報道の引き金となっている同クラブのハンス・ヨアヒム・バツケCEO(最高経営責任者)によるインタビューが公開されたタイミングは「計算されたものではない」と強調している。

 バツケCEOは6日に地元紙『レビア・シュポルト』に掲載されたインタビューで、トゥヘル監督に対する戸惑いを示していた。同監督は、先月にチームが見舞われたバス爆破事件で、試合を翌日に開催する決断について「意見することができなかった」とUEFAを激しく批判。だが、監督やチームは実際に意見を問われたと主張する同CEOは両者の間に確執が生まれていることをうかがわせた。

 そのインタビューが掲載されたのは、ドルトムントが3位をめぐって対戦したブンデスリーガ第32節のホッフェンハイム戦当日の午前。ツォルクSDは「バツケはオープン、そして率直に、質問に答えただけ。公開時点には確かに議論の余地がある。だが、あのインタビューは当初、攻撃に遭った翌日に行われる予定で状況が厳しかったため、延期になった。だから(公開の)タイミングは計算されたものではまったくない」と意図的ではなかったことを強調した。

 また、ツォルクSDは「不思議なことに何週間前から意見の相違について報じられてきた。だから今回、(バツケCEOによる監督との意見の相違を)認める一言だけでこれほどの騒ぎに発展したことには驚いている」とコメント。「発言に食い違いがあれば、それは見出しになることは百も承知だ。私もこのビジネスで何年かの経験を集めてきたのだからね」と話している。

 一方で、内部の雰囲気はそれほど悪くないという。「シーズンの大事な終盤の時期に入っているだけに、全員でプロフェッショナルに、全力で働いている」と語り、「我々は公で監督について論じることはない。ユルゲン・クロップがここにいた7年間も、トーマス・トゥヘルが監督に就任してからも、そういうことは絶対にない」と続けた。

 シーズン終了後には「みんなでシーズンを評価し、分析することになる。そのなかでスポーツ面はひとつのテーマだ。もちろん、戦略、信頼、コミュニケーションについても話す」とのこと。「もちろんシーズンを通して、意見や評価、見方が異なることだってある。それは普通のこと。ただ原則的には、内部で話し合い、それをともに外に向けて表現することが大事」とも述べている。


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