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[MOM2115]大阪桐蔭DF田中智也(3年)_駆け引き上手のCBは元FW。賢く注目対決勝利に貢献

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大阪桐蔭高CB田中智也

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.14 総体大阪府予選6回戦 大阪桐蔭高 1-0 大阪学院高 J-GREEN堺]

 大阪桐蔭高の永野悦次郎監督は注目対決を無失点で終えた元FWのCBについて、「ラインコントロールできていたし、安定してやっていた」と評していた。前回王者・大阪学院大高に決定打をほとんど打たせずに完封勝利。守備陣の健闘が光る試合だったが、中でもCB田中智也(3年)の貢献度は高かった。

 下級生時に1度経験があったというCBのポジションに今年から本格的に挑戦。「FWやっていて相手がどうしたいのか自分もFWやっていて分かるので、いい駆け引きができる」という田中はラインコントロールの上手さと競り合いの強さを発揮して大阪学院の攻撃を封じ込んだ。

 後半2分に先制した後は本人も「きつかった」という展開。プレッシャーのかかる状況下でセットプレーなどから危ないシーンも作られた。それでも主将のMF西矢健人(3年)が「(良い意味で)ずる賢いので駆け引きしてくれる」というDFは、スピードのある大阪学院アタッカー陣に背後を取らせず、70分間、ほぼ優位な状況を作らせずに守りきった。

 楽しくなってきているというCBのポジション。FWに対して特別未練を口にしない田中は、今のポジションを追求しようとしている。試合後も「後半はラインの上げ下げが遅くなって、コーチングも減っていた。まだまだ」と反省。そのDFの目標は全国出場だ。「今年のインターハイは宮城。自分達がボランティア活動している宮城で切符取らないと。代表として宮城に行けるように、優勝できるようにしていきたいです」と誓った。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2017

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