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全国のトヨタ従業員が“指導者”に…JFAが幼稚園・保育園の巡回教室で協働プロジェクトを発足

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日本サッカー協会はトヨタ自動車株式会社と「JFA Youth&Development Programme」パートナーシップ契約を締結した

 日本サッカー協会(JFA)は17日、トヨタ自動車株式会社と「JFA Youth&Development Programme(JYD)」パートナーシップ契約を締結し、都内で記者会見を行った。JYDとは「JFA2005年宣言」の理念とビジョンに基づき、継続的な日本サッカーの発展のために、さらなる普及や次世代選手の育成を促進することを目的としたプロジェクト。今回のパートナーシップ契約により、トヨタはJYDオフィシャルサポーターとしてJFAキッズプロジェクトの巡回指導を中心にサポートしていく。

 JFAキッズプロジェクトは、未就学児童の外遊びやスポーツ活動の推進を目的に03年から行っている活動で、「巡回指導」「フェスティバル」「キッズリーダー養成」を柱に展開している。今後はトヨタの全国各販売店、共販店、レンタリース店のスタッフが「JFA公認キッズリーダー」のライセンスを取得し、各都道府県サッカー協会が各地の幼稚園・保育園等で展開している巡回教室にキッズリーダーとして参画する。

 JFAキッズプロジェクトリーダーの皆川新一氏によると、これまで巡回指導は47都道府県協会が地元のクラブや指導者と協力して展開してきたが、平日に活動できる人材の不足などの問題もあり、さらなる規模の拡大に課題を抱えていた。

 日本の市区町村は全国で1741あるが、16年までに巡回指導を実施した市区町村数は668で、38%。また、全国の幼稚園・保育園等の施設数は4万8631あるが、16年までの実績は4248で、8.7%にとどまっている。これを全国の地域に広がるトヨタの各販売店等のスタッフと協働することで100%に近づけていくことが目標だ。

 会見に出席したトヨタ自動車販売店協会地域貢献活動特別研究会の卜部治久委員長は「日本中の販売店が手を取って、地域に寄り添った形でサッカーの楽しさ、スポーツの面白さを伝える活動にしていきたい」とコメント。対象販売店は376社あり、現在、取り組みへの参加を募っているところで、「仕事でサッカーができると喜んでいる従業員もいる。目標は100店舗。376社のうち100社ほど参画してほしいと思っている」と意欲的に話していた。

(取材・文 西山紘平)

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