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キッカー8人ズラリ、岐阜は“珍FK”失敗で1点止まり…熊本がFW巻の10戦ぶり弾で競り勝つ

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[5.17 J2第14節 岐阜1-2熊本 長良川]

 19位ロアッソ熊本が敵地で11位FC岐阜に2-1で競り勝った。前半18分にFW安柄俊が先制点を奪い、後半9分にMF永島悠史のゴールで追いつかれるも、同21分にFW巻誠一郎が決勝点をマーク。36歳ストライカーの10試合ぶりとなるゴールで、第9節・金沢戦(2-0)以来5試合ぶりの白星を挙げた。

 岐阜の前節・徳島戦(1-1)からのスタメン変更は1人。FW田中パウロ淳一に代わってFW山田晃平が8試合ぶりに先発復帰し、4-3-3の右ウイングを務めた。

 対する熊本は、前節・湘南戦(0-1)から一気にスタメン7人を変更。DFイム・ジンウ、DF光永祐也、MF上村周平、MF上原拓郎、MF田中達也、巻、安柄俊が起用され、巻と安柄俊が2トップを組む4-4-2で臨んだ。

 開始から岐阜がボールを支配する中、アウェーの熊本がチャンスを生かして先制に成功する。前半16分、裏へ抜け出そうとした安柄俊が後ろからDFヘニキに倒され、FKを獲得。ヘニキは累積4枚目のイエローカードを受け、次節は出場停止となった。同18分に自らキッカーを務めた安柄俊が右足で低いシュートを放つと、壁の右側に立っていたFW古橋亨梧に当たってコースが変わり、ゴール左に決まった。

 失点に絡んでしまった古橋は前半23分、左サイドからFW風間宏矢とのパス交換を経て中央に切れ込み、PA手前で右足を振り抜く。しかし、シュートはゴール左に外れた。

 1点を追う岐阜は前半29分に珍しいプレーを見せる。相手陣内の中央でFKを得ると、ボールの前に8人が立ち、逆にゴール前の選手はゼロ。キッカー候補の1人目から6人目がボールを蹴るふりをして前に走り込むと、7人目のMFシシーニョが短くパスを出し、近くに残っていたMF庄司悦大が左足でファーにクロスを送る。だが、相手DFにヘディングでクリアされ、トリックプレーは奏功しなかった。

 岐阜はその後も攻め込みながら1点が遠く、前半は熊本の1点リードで終了。追加点を狙う熊本は後半7分、安柄俊が強引なドリブルで複数の相手DFを振り切り、PA内右から倒れなが右足でシュートを放つ。しかし、GKビクトルが好反応を見せ、ゴールは割らせなかった。

 すると直後の後半9分に岐阜が同点に追いつく。右サイドの庄司が中央の永島にショートパスをつなぎ、受けた永島はドリブルでPA手前中央まで進入。相手DFを抜き切らずに左足でシュートを打つと、ゴール右隅に突き刺さった。

 京都から期限付き移籍で今季加入した永島は、第1節・山口戦(2-2)でJリーグ初得点を記録すると、そこから今節まで開幕14試合連続でスタメン出場。前節に続く2戦連発弾で、今季4ゴール目とした。

 同点に追いついて勢いが増した岐阜だったが、次の1点は熊本に生まれた。後半21分、DF黒木晃平が中央にマークを引き付け、右サイドに展開。タッチライン際に開いて受けたMF田中達也が前に運び、右足でクロスを送ると、ニアの庄司が頭で触ったボールがファーの巻につながる。巻は冷静に右足で低く抑えたシュートを放ち、GKビクトルの右足に当たったボールがゴール左に決まった。

 巻の10試合ぶりとなる今季2得点目がそのまま決勝ゴールとなり、アウェーの熊本が2-1で勝利。連敗を4で止め、18位に浮上した。一方、敗れた岐阜は第11節・群馬戦(2-0)以来3試合ぶりの勝利とはならず。3戦未勝利(1分2敗)となったが、順位は11位のままとなった。


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