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唸りを上げる左足、迎え撃つは絶好調の神セーバー…ヤマハで繰り広げられる“中村対決”

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両チームの攻守のカギを握るMF中村俊輔とGK中村航輔

「DAZN×ゲキサカ」J1第12節 注目試合ピックアップ
5月20日(土)
磐田 vs 柏 [ヤマハ]

 J1第12節が19、20日に開催される。ヤマハスタジアムでは10位のジュビロ磐田と3位の柏レイソルが対戦。両チームは3日に行われたルヴァン杯グループリーグ第4節でも顔を合わせており、アウェーの磐田が2-1で勝利を収めている。

 磐田はその柏戦を含め、10日のルヴァン杯第5節・清水戦(4-2)まで公式戦7試合負けなし(5勝2分)。しかし、14日のJ1第11節・川崎F戦(0-2)では後半の立ち上がりに先制を許すと、終盤にロングボール1本で簡単に崩され、決定的な2点目を献上。狙い通りの攻撃を展開しながらも、クラブ公式サイトで名波浩監督が言う「幼稚な失点」によって、約1か月ぶりの黒星を喫してしまった。

 MF中村俊輔もチャンスを生かせなかったチームの戦いを悔やみつつ、「監督からも試合後に話がありましたが、『負けはしたが戦い方は満足している』、『ただ最後の2失点目は考えものだ』と。戦い方に関しては失点してからも問題ないと思うので、そこで決め切るか決め切れないかは、自分も含めて個の力という部分もあります」と話した。個の力という意味では、リーグで4番目に少ない11失点と堅守を誇る柏の守備を打ち破るため、中村の左足も勝敗を分ける大きなポイントとなるだろう。

 磐田の背番号10は今節に向け、「柏は若い選手がフィットしていて、前線には強力な外国人選手がいて勢いはあると思いますし、力もあると思う。毎試合そうですが、挑戦者の気持ちというかスタイルを忘れないように、後ろに下がるのではなく、前からアグレッシブに行きたいです」と真っ向勝負を誓っている。

 一方、敵地に乗り込む柏は前節・FC東京戦(2-1)で連勝を5に伸ばした。連続無失点は惜しくも3試合で止まったが、GK中村航輔はクラブ公式サイトを通じて「ゼロに抑えることを目指して戦っているけれど、入れられたものは仕方ない。個人的には(無失点の)記録が続くより、1回途切れた方がやりやすいと思っている」と前向きにとらえている。

 柏は磐田戦でも勝利すれば、2014年から2015年にかけて達成した8連勝以来のクラブ最長連勝記録となる。今季の磐田の枠内シュート率はリーグワーストの34%だが、俊輔のプレースキックや一発のあるFW川又堅碁の存在など、攻撃で警戒すべき点は多い。特に川又は前節の試合後、完封負けは「自分の責任」と話しており、今節に懸ける意気込みは強いはずだ。GK中村にはこれまでと同様に、チームを救うビッグセーブが期待される。

 また、柏の攻撃面での注目はMF手塚康平だ。21歳のレフティーはデビュー戦となった3月15日のルヴァン杯第1節清水戦(1-0)で、いきなり決勝ゴールを挙げる活躍を見せると、その後にボランチとしてレギュラーに定着。前節のFC東京戦でも得意とする左足のキックで先制点を挙げ、勝利に貢献している。“本家天才レフティー”の目の前で自身初の2戦連発弾を奪い、チームを6連勝に導くことができるか。

(データ提供:Opta)
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