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[MOM2130]静岡学園DF江口正太郎(2年)_ 得意のセットから静岡予選3点目!大型CBが劇的Vヘッド!

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攻守両面で活躍が光った静岡学園高CB江口正太郎

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.28 全国高校総体静岡県予選準決勝 静岡学園高1-0 浜名高 草薙陸上競技場]

 2年生CBが静岡学園高を決勝へ導いた。この日、静岡学園は伝統校の浜名高の好守の前に1点が奪えずに苦しんだ。0-0のまま後半アディショナルタイムに突入。だが42分、左SB東山達稀(3年)の右CKをCB江口正太郎(2年)が一際打点の高いヘディングシュートでゴール左隅に決めて決勝点。江口の今大会3得点目となるセットプレーからのゴールが劇的勝利をもたらした。

 江口は「この総体で(ここまで)2点セットプレーで決めていて。セットプレーも武器としてずっと練習しています。最後は気持ちでねじ込んだ感じです」。チームを救ったCBを「きょうは江口でしょう」とマン・オブ・ザ・マッチに推した川口修監督は「上も強いし、悪くない。決定的なところもアイツが止めていた。筋力つけばもっと良くなる」と攻守両面で決定的な仕事をした2年生CBを讃えていた。

 185cmを越える長身の持ち主は空中戦で強さを発揮した一方で、後半には浜名の俊足FW伊藤綾介(3年)が抜け出しかけたシーンを2度阻止していた。江口は「DFライン4人で、全員で声掛けあいながら、チャレンジアンドカバーすることができていたと思います。この総体でもずっと無失点でできているので、自分というよりはバックライン全員でやれている」とチームで無失点に抑えたことを喜んでいた
 
 ガンバ大阪門真ジュニアユース出身。静岡学園で判断力や足元の基礎技術、また多彩なアタッカー相手のトレーニングによって1対1の守備も向上してきたと感じている。今後、セットプレーでの得点能力にも長けたCBのフィジカル面などが上がり、経験面も重ねてくれば非常に楽しみな存在になりそうだ。

「まだまだ判断とかもっと速くして、体つきもちょっとずつ改善していけば上を狙えるんじゃないかと思います」。これまでトレセン活動などを経験していないというCBだが、全国切符を勝ち取ってそこでプロや年代別日本代表入りへアピールすることができるか。まずは清水東高との決勝を無失点で制すことに集中する。 

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2017

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