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2年時から清水東の主将務めるCB小林、19年ぶり静岡決勝進出にも満足すること無く「反省が大事」

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清水東高CB小林誉貴主将

[5.28 全国高校総体静岡県予選準決勝 常葉大橘高1-2 清水東高 草薙陸上競技場]

 2年時から担ってきたキャプテンの重責。清水東高はCB小林誉貴主将(3年)が最終ラインの中央で身体を張ってゴールを守り続けた。長身を活かしたヘッドでロングボールをクリア。また、小林はチームがハイラインを敷いた中で、相手の俊足アタッカーたちに背後を取られないように対応をはっきりすることを心がけて守りきった。

 19年ぶりの決勝進出。特に責任感を感じさせるようなプレーを見せていたのが小林だ。中部地区予選決勝で3点を奪われた常葉大橘高アタッカー陣にPKで1点を許したものの、集中力を切らさずに守って2点目を許さず。渡邊勝己監督も「小林中心によく守れている」と評していた。

 小林は「去年からキャプテンをやらせてもらっているんですけど、責任感とか、自信とか、キャプテンとして少しずつ出てきたので、自分だけではなくて全員がそうなんですけど責任感もってできたと思っています」。かつては2年生が主将を務めることもあったという清水東だが、近年では珍しいという下級生時からの主将。重圧もあったというが、小林はその経験もプラスにして現在、堂々としたプレーを見せている。

 試合後には「自分たちはショートパスを繋ぐサッカー。自分たちも楽しいし、見ていても楽しいサッカーを追求しているんですけど、きょうは時間が進むにつれてやれていたと思います」と手応えを口にしたが、それでも満足はしていない。目標は優勝。だからこそ、「嬉しかったけれど反省が大事なので、反省して、切り替えて、決勝へ向けて全員で気持ち高めてやっていきたい」と力を込めた。

 25年ぶりとなる全国出場まであと1勝。全国を代表する技巧派軍団・静岡学園高との決勝へ向けて小林は「凄く楽しみです。(静岡学園は)上手いんで。そういう選手たちからボール取れたり、しっかり守れたりすると嬉しいんで楽しみながらやりたいです」。強敵相手に臆すること無く挑戦し、目標の静岡制覇を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2017

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