beacon

ムアントン・U青山「今日だけは出たかった」…非情にも告げられた先発落ち

このエントリーをはてなブックマークに追加

日本では清水、横浜FM、甲府でプレーした青山直晃

[5.30 ACL決勝トーナメント1回戦第2戦 川崎F4-1ムアントン・U 等々力]

 タイで3シーズン目を迎えているDF青山直晃。清水エスパルスでのプロデビューから10年、「チャレンジしたい」という思いからムアントン・ユナイテッドへと活躍の場を移した。タイ・プレミアリーグでは「自分らしいというか、自分の好きなサッカー」をプレー。「体をぶつけるのが楽しくてサッカーに入って、外国人とバチバチやれているのは面白い」と充実の日々を振り返る。

 外国人枠として所属している以上、結果は求められる。公式戦5連敗中だったムアントン・Uのタワン・スリパン監督は、レギュラーセンターバックだった青山を川崎フロンターレ戦のスタメンから外す決断をする。「ずっと負けていたので、何か変えなきゃと思っていたとは思う」「外国人枠としてきているので、責任はあると思う」。監督の意図を汲もうとする青山だが、「昨日の時点で(先発から)外された。寝れなかった」とショックを隠さなかった。

「日本のチームに勝つというのを目標でタイに行った」という青山に、ACL決勝トーナメントという大舞台でその機会が巡ってくる。1-4でホームでの第1戦に敗れてしまったが「3点取って勝ってやるっていうつもりできた」と、勇んで等々力競技場に乗り込んできた。ACLグループリーグでは鹿島とも対戦しているが、「家長(昭博)とか、(狩野)健太とか、(森谷)賢太郎とか、鹿島よりも知り合いが多い」川崎Fとの対戦を楽しみにしていたという。それだけに先発落ちの衝撃は大きかった。「文句は言えないですけど、今日だけは出たかった」と悔しさを噛み殺し、前を向いた。

 公式戦5連敗中のムアントン・U対公式戦5連勝中の川崎F。勢いがそのまま試合結果に出た格好となり、第2戦を1-4で落としたムアントン・Uは、2戦合計2-7で敗退が決定した。「こういう形で終わって、新たな目標を見つけないと」。今年31歳を迎えるセンターバックの挑戦は続く。

(取材・文 奥山典幸)

●ACL2017特設ページ

TOP