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これぞ“齋藤学効果”!と思いきやFW宮吉がその上を行く…広島が横浜FMとの直接対決制し逆転PO進出

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[5.31 ルヴァン杯GL第7節 横浜FM 1-2 広島 ニッパツ]

 グループ4位のサンフレッチェ広島が敵地で同3位の横浜F・マリノスを2-1で下した。直接対決を制した広島は横浜FMを抜き、3位に浮上。6月28日、7月26日に行われるプレーオフステージ進出を果たした。

 横浜FMは直近のJ1第13節・清水戦(3-1)からスタメン全11人を変更。21歳以下の出場枠としてMF中島賢星(20)を起用し、布陣は復帰戦となるFW富樫敬真を1トップに配置した4-2-3-1を採用した。

 一方、広島も直近のJ1第13節・磐田戦(0-0)から先発11人を総入れ替え。21歳以下の選手としてMF長沼洋一(20)、MF松本泰志(18)、MF高橋壮也(21)、MF森島司(20)の4人がスタメン出場した。フォーメーションは3-4-2-1。負傷でU-20W杯のメンバーから離脱していた森島は、この試合が復帰戦となった。

 前節終了時点で3位の横浜FMと4位の広島の直接対決。勝ち点差が2のため、横浜FMは引き分け以上、広島は勝利でプレーオフステージ出場圏内3位が決まる状況でこの一戦を迎えた。

 ホームの横浜FMはキックオフ直後から勝ちに行く姿勢を示し、裏を突いた攻撃でペースを握る。前半2分にはMF中町公祐のスルーパスに走り込んだDF山中亮輔が左サイド深くから左足で折り返し、ニアに飛び込んだ富樫が左足で合わせるが、GK中林洋次に体を張ってブロックされた。

 攻勢をかける横浜FMに対し、広島は横幅をうまく使って攻撃を組み立てると、前半23分に先制に成功する。左サイドのMF高橋壮也が右足で低く鋭いボールを送り、ニアにいたMFフェリペ・シウバの前を通過。その奥で反応したFW工藤壮人は、一瞬動きを止めた横浜FM守備陣の隙を逃さず、ゴールに背を向けた状態から右足のヒールキックで流し込んだ。

 1点を追いかける横浜FMは前半39分に左サイドでFKを獲得し、キッカーのMFダビド・バブンスキーが右足で速いクロスを蹴り込む。ゴール前でDF新井一耀がヘッドで合わせるが、惜しくも枠をとらえ切れず、前半は広島のリードで折り返した。

 後半も先にチャンスを作ったのは横浜FM。後半3分、左サイドの中町が右足で斜めのくさびを入れ、相手守備の隙間で受けた富樫がPA内中央でワントラップから左足を振り抜く。しかし、GK中林がファインセーブ。同8分には中島がパスカットからドリブルで運び、PA手前左から左足でシュートを打つが、わずかにゴール右へと外れた。

 その後も相手ゴールに迫る展開の中、後半16分に中町に代えてエースのMF齋藤学を投入。その数秒後にはさっそく“齋藤効果”が表れる。右サイドでボールを持った齋藤が内側を走る新井を狙い、相手DFの股を抜くパスを通すと、PA内右で受けた新井がマイナスに折り返す。最後はPA内中央に飛び込んだ仲川が右足でゴール中央に蹴り込み、同点弾を挙げた。

 齋藤の投入が奏功し、グループリーグ突破に近づいた横浜FMだったが、粘る広島が終盤にドラマを起こした。後半41分、左サイドのMF柏好文がDFミロシュ・デゲネクを左右に揺さぶり、PA内左のゴールライン際から左足でクロス。ゴール前のFW宮吉拓実が高いジャンプから頭で押し込み、土壇場で2-1とした。

 後半38分に投入されていた宮吉が3分後に大仕事を果たし、広島がそのままのスコアで勝利。横浜FMとの直接対決を制し、3位でプレーオフステージ進出を決めた。


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