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アモーレより代表に集中…長友、初代表の加藤に「雑草魂似ている」

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DF長友佑都とMF加藤恒平がマッチアップ

 這い上がってきた自分自身と重なるものがある。DF長友佑都(インテル)が2日、日本代表に合流し、午前、午後の2部練習で精力的にトレーニングを行った。ハーフコートで行われた7対7のミニゲームでは、代表初選出のMF加藤恒平(ベロエ・スタラ・ザゴラ)とマッチアップし、激しく削り合う場面もあった。

「全然物怖じなく、練習もガンガンやっている。彼自身、これまで厳しい経験もたくさんしてきたと思うし、プレイヤーとしても人間としても感じるものがある」。“初対面”となった27歳の印象をそう語った長友自身、高校時代は無名で、明治大でも当初はレギュラーではなかった。「僕もエリートではなく、雑草魂でここまで来た。似ている部分もあるのかな」と、似た匂いを感じているようだ。

 注目される来季の去就については「みなさん心配してくださっているけど、僕は心配していない」と言及。「シンプルなことで、クラブが(自分を)必要としないなら荷物をまとめて出て行くだけ。必要とされる場所で輝く努力をするだけ」と、自身の考えを語った。

「インテルは好きだし、僕を育ててくれたクラブ。感謝の思いはあるけど、僕はサッカー選手。試合に出場する可能性が高いところでプレーするというのが一番大事」。W杯ロシア大会を1年後に控え、より自分を必要とするクラブでプレーしたいという気持ちが強いようだ。

「与えられた道、クラブで変わらず努力をするだけ。W杯に出られるかもしれないし、出られないかもしれないけど、やるべきことをやっていればすべてを受け入れられる」。10年夏に海を渡ってから7年間、イタリアでプレーを続けているが、「僕は懐に入るのが早い。たとえ言葉が分からなくても、1か月あれば馴染める」と、セリエA以外の可能性も排除しなかった。

 今月24日には“アモーレ”こと女優の平愛梨との披露宴も控えているが、「そういうことよりも代表で結果を残すことだけを考えたい」と、今は7日のキリンチャレンジ杯・シリア戦(味スタ)、13日のW杯アジア最終予選・イラク戦(テヘラン)に集中している。

(取材・文 佐藤亜希子)

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