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「サッカーでは例がない」全治1年の大怪我…栃木DF「若くして亡くなった兄貴を思うとかすり傷」

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全治1年の大怪我でリハビリ中のDF坂田良太

 栃木SCのDF坂田良太は5月7日の北九州戦で負った負傷の影響で現在リハビリ生活を余儀なくされている。診断名は右膝前十字靱帯断裂及び右膝後十字靱帯断裂、右膝内側側副靱帯断裂。聞くだけで背筋が凍る思いだが、復帰までは12か月が見込まれている。

 坂田は3日に公式サイトを通じてコメントを発表。「選手生命の話しもされ、頭が真っ白になりました。今までに味わった事のない痛みを感じましたが、痛みよりも悔しさで涙が溢れおちていました。なぜ自分が?と悔しさばかりがこみあげ、辛い日々が続きました」と葛藤を明かした。

 主治医からは「今までのサッカー競技では例がない」大怪我だと聞かされたという。「それだけに、この先自分がどうなるのか?ちゃんと治るのか?本当にサッカーができるのか?正直、とても不安で怖いです」と素直な気持ちを吐露した。

 ただ坂田は若くして亡くなった長兄の存在や、サポーターの思いが今は支えになっているという。「若くして亡くなった僕の兄貴のことを思うと、今回の怪我はかすり傷でしかありません。この先、辛く苦しい事もあるかも知れませんが、これも人生です」と前を向くと、「今年、ピッチに立って戦う事は出来ませんが、チームの目標達成に向けて、自分にできることは必ずあるはずです。チームの役に立てるよう、チームの力となれるよう、気持ちは皆と一緒にあります。栃木に携わる、全ての方々の力を合わせ、共に戦いましょう」と力強く呼びかけた。

 熊本県出身の坂田は、大津高から鹿屋体育大を経て14年に栃木に入団。入団4年目の今季、開幕直後はなかなか出番がなかったが、負傷した5月7日の北九州戦が今季初出場となる初先発の試合だった。

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