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木山マジック再び…岐阜はFW大本のJ初弾も山形に追いつかれる

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[6.3 J2第17節 岐阜1-1山形 長良川]

 長良川で行われた14位FC岐阜と9位モンテディオ山形の一戦は1-1の引き分けに終わった。岐阜は3試合連続ドローで6戦勝ちなし(4分2敗)。山形は連勝が3で止まったが、7試合無敗(3勝4分)とした。

 岐阜は前節の京都戦(1-1)からスタメン2人を変更。DFヘニキとMF小野悠斗に代わり、DF阿部正紀とMF永島悠史がともに2試合ぶりの先発復帰となった。フォーメーションはMF庄司悦大がアンカーを務める4-1-2-3。前節はレンタル元の京都を相手に契約上出場できなかった永島はインサイドハーフに入った。

 一方、3連勝中の山形は3試合連続で同じスターティングメンバー。3-4-2-1を継続し、2013年3月以来の4連勝を目指した。

 開始からボールを保持する岐阜は守備への切り替えでも山形を上回り、効果的な二次攻撃を仕掛けて押し込んでいく。前半18分にFW難波宏明のスルーパスからFW大本祐槻がGK児玉剛との1対1を迎えるが、惜しくもオフサイドの判定。それでも同23分にスコアを動かした。

 左サイドでMF風間宏希からボールを奪ったFW古橋亨梧がドリブルで攻め上がり、中央の難波を飛ばして奥の大本にパス。PA内右で受けた大本は中央に持ち出しながら左足をコンパクトに振ると、GK児玉のタイミングを外したシュートがゴール左隅に決まる。プロ1年目の大本はこれがJリーグ初得点となった。

 4試合ぶりに先制を許した山形は左ウイングバックのMF瀬川和樹を中心に反撃を開始。前半24分、敵陣で相手のパスミスを拾ったDF高木利弥が前方に持ち上がり、瀬川につなぐ。瀬川は庄司のマークを受けながらPA内左に進入し、強引に左足を振り抜くが、渾身のパワーショットはGKビクトルの右手をかすめ、左ポストに嫌われた。岐阜も同39分に大本の股抜きスルーパスから難波がネットを揺らす場面があったが、わずかにオフサイド。前半は岐阜の1点リードで折り返した。

 山形の木山隆之監督は後半開始から瀬川に代え、前節の湘南戦(1-0)で終了間際に決勝点を挙げたFW中山仁斗を投入。それに伴い、4-4-2にシステム変更した。前線はFW阪野豊史と中山が2トップを組み、中盤はアンカーにMF本田拓也、右にMF瀬沼優司、左にMF汰木康也、トップ下にMF風間宏希。コンパクトなダイヤモンド型でMF山田拓巳と高木の両サイドバックが上がるスペースを作りつつ、風間が岐阜のパス供給源であるアンカーの庄司にプレッシャーをかけやすい形を採った。

 その狙いがハマったのは後半9分。岐阜が自陣からリスタートを行うと、風間が庄司に厳しく寄せてコースを制限し、庄司からMFシシーニョへのパスを本田がカットする。ボールを託された阪野がPA内中央へ持ち出し、右から横取りする形で走り込んだ風間が右足でシュートを放つが、ゴール左に外してしまった。

 岐阜は後半21分、同23分に古橋が決定的なシーンを迎えるも、追加点を奪えずにいると、山形が同26分に追いつく。左サイド深くに駆け上がった高木がマイナス方向に折り返し、2分前に風間との交代で投入されていたMF中村駿がワントラップから右足でシュート。PA内左から見事にニアを破り、試合を振り出しに戻した。

 中村は4試合ぶりとなる今季2得点目をマーク。また、山形は3試合連続で途中交代の選手がゴールを挙げることとなった。

 次の1点を取りたい岐阜は後半29分にFWクリスチャン、同36分にFW山田晃平を投入。古橋とクリスチャンの2トップに変えて流れを取り戻そうとした。対する山形も同39分にスピードスターのFW永藤歩をピッチへ。岐阜も同41分にドリブラーのFW田中パウロ淳一を送り込み、両チームとも交代枠を使い切った。

 終盤は互いに勝ち越しを目指し、激しい攻防が繰り広げられる。岐阜は後半アディショナルタイム4分に阿部がこの日2枚目のイエローカードで退場。山形はこれで得た左サイドのFKから中村がクロスを送り、二次攻撃から瀬沼が右足でシュートを放つが、クロスバーの上に外れる。最初に表示された5分から7分に変更されたアディショナルタイムでもゴールは生まれず、1-1の痛み分けに終わった。


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