beacon

別調整のはずが…ハリルがマンツーマンで酒井宏樹に“オーバーラップ指南”

このエントリーをはてなブックマークに追加

ハリルホジッチ監督がマンツーマンでDF酒井宏樹を指導

 日本代表DF酒井宏樹(マルセイユ)が右膝内側に痛みを訴え、3日の午後練習を回避した。代表合宿も7日目を迎え、連日、負荷の高いメニューをこなしているが、「昨日のシュート練習をやったときに痛かった」と、シーズン中から痛みを抱える古傷に違和感を覚えたという。

「でも、シーズンもやってきたので。明日(の練習)がきついと聞いているので、そのために(練習が)軽いうちに休んでおこうと」。この日はフットバレーなどリラクセーション中心のメニュー。あくまで大事を取っての対応であり、軽傷をアピールした。

 別メニューで調整していた酒井宏はランニングなどで汗を流していたが、突如、赤いビブスを着たハリルホジッチ監督に呼ばれ、マンツーマンで指導を受けた。指揮官が求めたのは、右サイドから攻撃参加する際、右ウイングにボールを預けて酒井宏自身が中に切れ込んでゴール前に進入していくプレー。実際にボールを使って、右サイドから中央に走り込む動きをハリルホジッチ監督が自ら実践した。

「『これをやれ』ということではなく、『こういうオプションもあるよ』という話。フランスでは中に切れ込んでいく選手は多い。モナコの選手とか、あれで点になったりもする」。右サイドバックとしてプレーの幅を広げていくことは大事。「スペースが空いていたら行くプレーだと思う。(プレーの優先順位の)順序は変えずに、そういうプレーも見たいということだと思うので、状況を見てそういうプレーも出せれば」と、指揮官の意図をくみ取った。

(取材・文 西山紘平)

●ロシアW杯アジア最終予選特集
●ロシアW杯各大陸予選一覧

TOP