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「あのバルサが攻めあぐんだ」CL決勝を前に長友が語ったユーベの強さ

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CL決勝を前にユベントスの強さについて語ったDF長友佑都

 日本時間4日未明に行われるUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)決勝、ユベントス(イタリア)対レアル・マドリー(スペイン)の一戦を前に、日本代表FW長友佑都(インテル)がユベントスの強さについて論究した。

 セリエAでユベントスと対戦して感じてきたのは、彼らの守備の隙のなさだ。それをあらためて痛感したのが、今季の欧州CL準決勝バルセロナ戦。MSNトリオを擁し、攻撃陣に世界トップのタレントをそろえるバルセロナに対して完璧な守りを見せ、ホームで3-0、アウェーで0-0と、2試合連続の無失点で決勝進出を決めた。

「あのバルサがあれほど攻めあぐんだ。見ていてユーベの底力、強さを感じた。僕も(イタリア)ダービーでユーベと対戦したし、ベンチで見たこともあるけど、彼らは守備で隙をまったく見せない」

 長友がイタリアで感じているのは、文化の違いがサッカースタイルに直結していること。「彼らは小さいころから、内容よりも勝ち負けがすべてというところからスタートしている。ミニゲームでも勝負に対するこだわりが(日本と)違って、ケンカになるくらい。そういう日頃の積み重ねが差になる。彼らのそういうメンタルがフィジカルもつくっていると思う」と持論を語った。

 世界最高峰の戦いでもある欧州CL決勝に出場した日本人選手はまだいない。「決勝じゃないにしても、日本代表の選手はああいうレベルでプレーをしていかないと、W杯で結果を残すことはなかなか難しい。僕らのレベルはまだ達していない」。

 ユベントスが勝てば1995-96年大会以来、21年ぶり3回目の優勝。イタリア勢としては2010年のインテル以来の欧州制覇となる。「僕はインテルの選手なのでユーベを応援したら大変なことになる」と慎重だったが、「セリエAの代表チームとして、CL(のタイトル)を取ってもらいたい」との思いも口にしていた。

(取材・文 矢内由美子)

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