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2年ぶり先発で失点に絡むも…昌子源「DFはやられて成長するポジション」

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後半3分、DF昌子源の背後から先制ヘッドを決められた

[6.7 キリンチャレンジ杯 日本1-1シリア 味スタ]

 2度目のスタメンはほろ苦さも味わった。国際Aマッチ3試合目の出場となった日本代表DF昌子源(鹿島)は15年3月31日のウズベキスタン戦(5-1)以来、自身2度目の先発出場。左センターバックに入り、試合では初めてDF吉田麻也とコンビを組んだ。

「疲れましたね」。試合後のミックスゾーンではそう第一声をあげ、「難しかったところも多かった。入りは自分でも硬いなと思った」と率直に振り返る。後半3分にはセットプレーから先制点を献上。シリアは右CKからショートコーナーでつなぎ、DFアムロ・ジェニアトのクロスを昌子の背後からFWマルデク・マルドキアンがヘディングで叩きつけた。

「19番(マルドキアン)はもともと俺のマークだった」。そう悔やみながらも、決して下を向くことはなかった。「これまでJリーグでも何十回と失点に絡んできた。こんなこと言ったらなんだけど、(吉田)麻也くんもいっぱい失点に絡んで、今の立ち位置にいる。DFはやられて成長するポジション。またこれで成長できると思うし、クヨクヨしていても次につながらない」と力説した。

「いろんな人がこうやって上り詰めている。失点に絡んだことがないセンターバックは絶対にいない。大きな舞台になればなるほど、失点したときの重さがある。痛い思いをして強くなっていく」

 悪かった点も良かった点も含め、すべてが自分の糧になる。試合の中で徐々に右センターバックの吉田、左サイドバックのDF長友佑都との連係もスムーズになり、時間が経過するごとに最終ラインは安定した。

「後半の最後は僕と(吉田)麻也くん、僕と(長友)佑都くんの関係も確実に良くなっていた。『今のナイス』と言われて、こうすればいいのかという感覚も得られた」。そう手応えも語る24歳は「何十回、何百回と一緒にやっている選手じゃない。僕自身、(国際Aマッチは)3試合目。これから成長するうえで大きな一歩だったと思う」と、努めて前向きだった。

(取材・文 西山紘平)

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