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シュート1本に終わった大迫「なかなかかみ合わなかった」本田投入後の変化には「タメができる」

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FW大迫勇也はゴールネットを揺らせなかった

[6.7 キリンチャレンジ杯 日本1-1シリア 味スタ]

 ゴールが遠かった。最新のFIFAランキングでは日本代表の45位に対し、シリアは77位。13日のW杯アジア最終予選を見据えた“仮想・イラク”に苦戦を強いられた。険しい表情でミックスゾーンに現れたFW大迫勇也(ケルン)は「よかったんじゃないですか、今日はうまくいかずに」と、悔しさをにじませた。

「入り方がよくなかった。後手を踏んだ感じがある」。立ち上がりは選手同士の距離感が遠く、ボールの落ち着きどころがなかった。「なかなか一人ひとりがかみ合わなかった」と、連係不足が目立った前半を振り返った。

 早々にアクシデントに見舞われた。前半7分、MF香川真司が相手選手と接触して左肩を負傷。同10分にMF倉田秋との交代を余儀なくされた。4-3-3のアンカーにMF山口蛍を据え、インサイドハーフに負傷明けのMF今野泰幸と倉田。3月23日のUAE戦(2-0)でも採用された中盤のトライアングルだったが、この日はチグハグだった。

「あそこはワンボランチだったので、今(野)さんも(倉田)秋さんも難しかった部分はあると思う。距離も遠かった。もうちょっと両サイドが中に絞ったり、僕が低い位置を取ったりすることも必要だった」

 後半開始からFW本田圭佑が投入されると、徐々に攻撃は活性化。「やっぱりタメができる。あそこでタメをつくってくれてすごくありがたかったし、そこから僕にも(ボールが)入ってチャンスが増えた」。それでも、大迫のシュートは前半18分の1本のみ。不完全燃焼のまま後半40分に交代した。「課題の方が確実に多い試合だった。まだ時間はもうちょっとあるので、この引き分けを無駄にしないようにしたい」。この悔しさはイラク戦にぶつけるつもりだ。

(取材・文 佐藤亜希子)

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