beacon

右FWで途中出場の浅野、右インサイドハーフの本田は「自分の動きを意識してくれた」

このエントリーをはてなブックマークに追加

決定機を逸したFW浅野拓磨

[6.7 キリンチャレンジ杯 日本1-1シリア 味スタ]

 チャンスは回ってきた。後半18分から途中出場した日本代表FW浅野拓磨(シュツットガルト)は「すごくいいシミュレーションになった」と、13日のW杯アジア最終予選・イラク戦(テヘラン)を見据えたテストマッチをポジティブに受け止めた。

 合宿中に右アキレス腱痛を訴え、シリア戦出場も危ぶまれていたが、後半18分から右ウイングの位置に入った。所属クラブでは左サイドでプレーすることが多く、「左と比べると、ボールを持ったときの景色や持ち方が変わってくる」と本音も漏らしたが、「難しさは感じるけど、そんなことは言ってられない。右でやるなら右のやり方を考えてプレーするようにしている」と柔軟に対応した。

 浅野が入ってから右インサイドハーフにポジションを下げたFW本田圭佑との連係には「本田さんは常に周りを見ていて、自分の動きも意識してくれていた。(本田がボールを)持ったら走ろうというのは意識していた」と、手応えもあった。

 後半は左サイドからの効果的な崩しが多く、浅野がボールに絡む機会は限られたが、見せ場もあった。後半38分、左サイドからDF長友佑都が右足で蹴り上げたクロスにファーサイドから飛び込み、ヘッドで狙ったが、わずかに合わせ切れず。「それ以外のところではタイミングが合わなかったので、もっと引き出せる動きが必要」と、動き出しの質を高めていくことを課題に挙げた。

 昨年11月11日のキリンチャレンジ杯・オマーン戦(4-0)以来、約7か月ぶりの代表戦。「ピッチに立ったら自分の特徴を存分に出せるように準備するしかない。イラク戦も難しい試合になると思う」。久々に背負った日の丸を刺激に、イラク戦へ気持ちを切り替えた。

(取材・文 佐藤亜希子)

●ロシアW杯アジア最終予選特集
●ロシアW杯各大陸予選一覧

TOP