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“古巣”川崎F入り内定、阪南大MF脇坂泰斗が意気込み…「ここからがスタート」

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会見では阪南大の仲間たちも脇坂を祝福

 阪南大のMF脇坂泰斗(4年=川崎F U-18)の川崎フロンターレ加入内定会見が8日、大阪府松原市・阪南大キャンパスで行われた。会見には脇坂に加え、同大の須佐徹太郎監督、川崎Fの庄子春男取締役強化本部長も登壇した。

 川崎フロンターレU-18出身で“古巣復帰”が決まった脇坂。「プロサッカー選手という子供の頃からの夢を叶えることができて嬉しい。ここからがスタートだと思うので、フロンターレの一員として、しっかり戦えるように努力していきたいと思います」と豊富を述べ、「ユースで3年間やってきましたし、個人としても好きなクラブなので嬉しいです」と笑顔をみせた。

 庄子氏は「また一緒に戦えること、クラブを代表して、非常に楽しみで嬉しい。ユースからトップに上げるというときに、ユースの監督とも相談して迷いました。ただトップの編成やユース時のプレーぶりを見て、上がってもなかなか出番がこないだろうと、それであればうちとスタイルが似ている阪南大さんからも声がかかっているということで、4年間ちゃんと(大学で)成長してくれればとお世話になりました。また契約できることは我々の期待していた結果。阪南大の指導者の皆さんの賜物です」と過去の経緯を説明し、感謝も口にした。

 選手を判断する際の材料として“スピード”“テクニック”“フィジカル”、そして“性格”の4点を挙げた強化本部長。なかでも性格は「決して諦めず、納得せず、常に向上心をもって取り組んでいるかどうか、スカウトとともに判断した」という。これらの観点から脇坂は「間違いなくトップでやれる」と契約に至ったそうだ。

 今年1月には川崎Fの宮崎キャンプにも参加。当時を振り返った庄子氏は「今年キャンプに参加していただいて、普通にうちの選手とやっていましたし、入ってからの競争は当然ありますが、十分にやっていけると思っています」と太鼓判を押す。

 大学1年時から阪南大で出場機会を得続けてきた脇坂だが、大学2年時の12月には左足第五中足骨を骨折して長期離脱。チームが全日本大学選手権(インカレ)で準優勝を果たすなか、見守るしかできなかった。それでも昨年3月に復帰を果たすと快進撃。関西リーグ年間最優秀選手賞を受賞するほどの活躍をみせ、全日本大学選抜にも定着。大学ラストイヤーの今季は阪南大のエースナンバー14を背負うだけでなく、キャプテンを務める。

 4年間は故障など辛い時期もあったが、乗り越えてきたMFは「大学1年の開幕戦から出させていただいて、試合に出るだけでなく、たくさんのポジションをやらせてもらい、たくさんのことを学ばせてもらいました。大学2年で怪我をして、インカレも出れずに悔しい思いをしましたが、それがあって試合に出られる喜びや仲間と試合をする喜びを改めて知ることができました」と語る。

 プロとして臨む来季へ向けて、脇坂は「攻撃的なサッカーが一番僕の良さが生きると思います。そのなかに入っても、しっかりと自分の良さを出したり、アシストや得点でチームに貢献していく自信はあるので。たくさんの上手い選手がいるので、自分にないところを吸収しながら、レベルアップしていけたらと思います」と誓った。

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