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テヘラン入りは「ちょっと怖いけど…」井手口、蛍の負傷でイラク戦先発の可能性も

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MF井手口陽介はFW本田圭佑と並んで軽めの調整

 前日のシリア戦(△1-1)でA代表デビューを飾った日本代表のMF井手口陽介は8日、先発組とともに軽めの調整を行った。練習後、報道陣の取材に対応した井手口は「満足はしていない。攻撃でも守備でも貢献できるようなパフォーマンスを練習からしっかりやっていけるようにしたい」と決意を新たにした。

 左肩関節前方脱臼と診断されたMF香川真司が離脱するなど、チームには故障者が続出。定位置を争うMF山口蛍は右スネ打撲でこの日の練習に参加せず、13日のイラク戦で先発の座が回ってくる可能性も浮上。W杯アジア最終予選初出場へ、チーム最年少の20歳は「いつ言われてもいけるようにしっかり準備していきたい」と意気込みを語った。

 A代表招集はこれが2度目。バヒド・ハリルホジッチ監督のサッカーは「まだまだ戦術の部分で理解しきれていない部分もある」と戦術理解の途中だが、「求められていることをしっかりとピッチで表現していきたい」と気合は十分。シリア戦では指揮官がこのポジションに求める「ボールを奪う人」という仕事も果たしたが、「ボールを奪ってからの攻撃参加をどんどん出していきたい」と持ち味も発揮していく構えだ。

 イラク戦が開催される中立地、イランの首都テヘランでは7日に同時テロが発生。過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を発表したが、チームは予定どおり決戦の舞台へ飛び立つ。スタッフから「警戒レベルは1から4まであって『1』だから大丈夫」と説明を受けたという井手口は「ちょっとは怖いけど大丈夫だと思います」と祈るように話した。

(取材・文 佐藤亜希子)

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