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[関東]高橋&安藤が2発!SB熱川がダメ押し弾!5発奪った駒大が日体大との乱打戦を制す

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駒大が日体大との乱打戦を制し、実に6戦ぶりの白星

[6.11 関東大学1部L第9節 日本体育大3-5駒澤大 東金]

 第91回関東大学1部リーグ第9節の2日目が11日に行われ、東金アリーナの第2試合では駒澤大日本体育大に5-3で勝利した。両チーム合わせて8得点の乱打戦はリードを広げた駒大が逃げ切り、6試合ぶりの勝ち点3を獲得。順位を10位から7位に上げた。一方、複数得点も勝利に結びつかなかった日体大は8位から9位に順位を落とした。

 序盤からシュートの応酬となった。前半18分、駒大の先制点から試合は大きく動き始める。相手のクリアを拾ったFW大川雅史(4年=駒澤大高)がPA手前でボールを持ち、すかさず左横のMF安藤翼(3年=長崎総合科学大附高)へパスを流す。そのままPA内に進入すると冷静に左足を振り抜き、先制点を決めた。

 直後の前半19分、日体大が反撃を仕掛ける。MF原田亘(3年=星稜高)のパスを受けたMF江崎響太朗(2年=東海大五高)が中盤から最前線に浮き球スルーパス。器用に裏へ抜けたFW太田修介(4年=甲府U-18)が右足シュートを放ち、早々に1-1の同点に。しかし同21分、駒大は再び大川の起点からFW大村英哉(4年=聖隷クリストファー高)が右サイドからクロスを上げると、安藤が強烈なボレーを沈め、自身2点目となる追加点で2-1とした。

 一瞬の隙も許さない攻防の後はしばらく日体大ペース。少しずつPA内に進入していくと、前半38分、中盤の太田からMF渡邊龍(3年=FC東京U-18)、そしてMF輪笠祐士(4年=FC東京U-18)とパスを回していく。そのまま中央をドリブル突破した輪笠が、PA手前から鋭い右足シュートをゴールに突き刺して、2-2の振り出しに戻した。

 追いつかれた駒大だったが、前半アディショナルタイムにまたもリードを勝ち取る。DF熱川徳政(4年=藤枝東高)の右CKからFW高橋潤哉(2年=山形ユース)がヘディングシュートを叩き込み、3戦連続得点となる勝ち越し弾。怒涛の前半は3-2の駒大リードで終了した。

 後半に入り駒大が先手を打つ。後半6分、最終ラインのDF伊勢渉(3年=神戸国際大附高)が大きくクリアをするとボールはそのまま最前線へ。待ち構えた高橋がボールを持ち、相手の守備を跳ね返しながら右足でゴールに流し込み、4-2で初めて2点差に広げた。日体大は後半20分にFW平川元樹(3年=札幌U-18)を投入するが勢いを変えることはできず、逆に同33分、駒大の熱川がダメ押しの得点で5-2にした。

 後半37分、日体大は相手ハンドで獲得したPKを太田が決めて2点差にしたが、そのまま試合終了。両チーム合わせて8得点が生まれたシーソーゲームは5-3で駒大が制した。

 試合後、駒大の秋田浩一監督は「がっかりと嬉しさと半分半分」と今季最多得点を喜びつつも、失点の多さに複雑な表情。とはいえ、今季最多の5得点を挙げた攻撃面に言及すると、「狙ったポイントが全部取れた。もうないと思います」と笑顔をみせた。

(取材・文 石川祐介)
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