beacon

ブレイクなるか?中学時代は控えの2年生、浦和学院MF信太が逆取りのドリブル、アシストで存在感

このエントリーをはてなブックマークに追加

浦和学院高の2年生MF信太英駿

[6.11全国高校総体埼玉県予選決勝2回戦 浦和南高 0-1 浦和学院高 浦和南高G]

「コンディションも良かったし、昨日から仕掛けようと思っていた」。連戦で伝統校の浦和南高との大一番に臨んだ浦和学院高だが、細身な2年生MF信太英駿は自分から仕掛けることを考えていたのだという。その言葉通りに前半から柔らかいタッチのドリブルで存在感。DFの動きの逆を取ってボールを持ち出し、幾度も局面を打開していた。

 タッチライン際で鮮やかなボールコントロールを見せたシーンや、DF2人に寄せられながらも、独特のリズムのドリブルで剥がすシーンがあった。そして、後半26分には右サイドでFW田中和樹(3年)からの落としを受けると、PAへ斜めのラストパスを通してFW齋藤雅之(3年)の決勝点をアシスト。結果も残して、勝利に貢献した。

 元日本代表FWの森山泰行監督も「リズムを変えられますし、足下が上手い」と評する技巧派ドリブラー。本人曰く、神奈川のSCH時代は「全然試合に出ていなかった」というMFだが、タレント揃う浦和学院の中でポテンシャルの高さを示している。

 先輩FW田中がFC東京に特別指定されていることは刺激になっている。「(学んでいることは)速さと上手さと全部です。先輩の中でもそういう人がいるのは大きいです」。スピードと強さをウリとする田中とは全くタイプが違うが、自分も先輩の後に続けるように、努力を欠かさない。

「ドリブルでチームに貢献できるようなプレーヤーになっていきたいです。ドリブルで相手をどんどんかわしてアシストなり、ゴールなり、どんどん決めていきたいです」。大応援を繰り広げてくれている先輩や同級生たちには感謝の思いしかない。「きょうは応援のおかげで勝てたと思うし、みんなに感謝しています」という人たちのためにも、勝利をもたらすような活躍をする。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2017

TOP