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びわこ成蹊スポーツ大DF宮大樹が滋賀県庁で神戸加入内定会見。「将来は日の丸を背負っていけるような選手に」

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びわこ成蹊スポーツ大のDF宮大樹

 びわこ成蹊スポーツ大のDF宮大樹(4年=清明学院高)のヴィッセル神戸加入内定会見が12日、滋賀県庁で行われた。会見には同大の望月聡監督と嘉田由紀子学長、神戸の田中健一代表取締役社長と安達亮強化本部長も登壇した。

 会見の冒頭で、安達強化部長が「我々が一番求めていた物を持っていた。日本人の大型CBで左利きはとても貴重。それでいて、高いレベルにあるので、『この選手は逃してはいけない』とスカウト陣に頑張ってもらった」と説明したように、武器は186cmの高身長を活かした守備と精度の高い左足フィード。全日本大学選抜にも選ばれる大学屈指のCBで、「目標とする今季の優勝だけでなく、ずっと優勝争いできるチームにしたい。その中で、必ず宮はクラブの戦力になり、チームを引っ張っていける選手だと思う」と続けたように、期待の高さが伺えた。

 今年2月にキャンプに参加した際には、ネルシーニョ監督から「技術、フィジカルがしっかりしているので、来季から加入して欲しい」とラブコールを受けたように、指揮官からの評価も高い。昨年に続き、今年も特別指定選手として、Jリーグの登録も済ませており、田中社長が「ネルシーニョ監督は若さとか経験は関係なく、その時に良い選手を使う監督。宮くんにも活躍してもらいたい」とエールを送れば、望月監督も、「ヴィッセルでレギュラーを獲って欲しいし、世界を目指して欲しい。それだけの力はあると思っています」と太鼓判を押した。

 最後にマイクを受け取った宮は、「ヴィッセル神戸という素晴らしいクラブに加入することができ大変嬉しく思っています。小さい頃からの夢だったプロサッカー選手になれたのは、自分の力だけでなく、家族、チームメイト、指導者の力があったから。その中でも、毎試合応援に来てくれる両親には、本当に感謝している」と挨拶。「入団が決まった瞬間に、サポーターの人たちが学生リーグの応援に来てくれて暖かいクラブという印象がある。昨年から特別指定でお世話になっていたこと、スカウトの幸田(将和)さんがずっと見守ってくれたことが大きく、プロに行くならここしかないと感じた」と続けた。

 手本として挙げる選手は、14歳年上のDF北本久仁衛で、「練習から全力で取り組む姿は、見ていて自分も頑張ろうという気持ちになるので尊敬している」。また、「フィードが上手くて、対人も強いので意識している」という理由でDF岩波拓也の名前も意識している選手として名前を挙げた。プロ1年目の目標は、「まずはA契約を勝ち取って、プロ選手として一人前になりたい」。まずは、ヴィッセルでの定位置確保を最優先に考えているが、「将来は日の丸を背負っていけるような選手になりたい。可能なら、海外でプレーしたい」と将来の夢も口にした。

(取材・文 森田将義)

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