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「人生終わったと思った」のも「人生で一度だけゾーンに入った」のも…長谷部が浦和時代を回想

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トークショーで浦和時代のエピソードを語るMF長谷部誠

 フランクフルト日本代表MF長谷部誠が18日、J1浦和対田の試合前に埼玉スタジアムの南広場特設ステージでトークショーを行い、08年1月に海外移籍するまでの6シーズンを過ごした古巣のサポーターの前で浦和在籍時のエピソードや近況について語った。

 藤枝東高(静岡)から浦和に入団した02年はナビスコ杯(現ルヴァン杯)で途中出場1試合にとどまったが、2年目途中からレギュラーに定着。03年のナビスコ杯、06年のJ1リーグ、05、06年度の天皇杯、07年のACLとタイトル獲得に貢献した。

 浦和での6年間を「濃密で、右肩上がりどころか、垂直に自分が成長していった」と振り返る長谷部は「ターニングポイントはいつもジュビロ戦だった」と言う。プロ公式戦初先発となった03年3月8日のナビスコ杯・磐田戦は後半22分に2枚目の警告で退場処分。「初先発で初退場。若かったんでしょうね」。試合後には当時のオフト監督から「今日は長谷部のせいで負けた」と言われたことを明かし、「19歳で人生終わったと思った」と苦笑いを浮かべた。

 さらに「『ゾーン』というのがどういうのか分からないけど、自分のサッカー人生で『ゾーン』に入った瞬間があったとすれば、あのときだけ」と言うのもやはり磐田戦だった。プロ3年目の04年8月29日に埼玉スタジアムで行われた一戦。2-2で迎えた後半アディショナルタイム、センターサークル付近でパスを受けた長谷部はそのままドリブルで駆け上がり、相手選手3人を振り切ってPA内左へ進入すると、左足でゴールネットを揺らし、劇的な決勝点を奪った。「(ゴールまでの)道筋が見えた」。当時の記憶も鮮明な長谷部は「この長いサッカー人生で一度だけ」ゾーンに入ったときのことを語った。

(取材・文 西山紘平)

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