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前橋育英は2年生たちが特長発揮!MF近藤、FW榎本のコンビで先制ゴール!

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前半11分、前橋育英高FW榎本樹が先制ゴール

[6.18全国高校総体群馬県予選決勝 前橋育英高 2-0 前橋高 正田スタ]

 前橋育英高は全国出場を懸けた決勝戦でFW室井慧佑、FW榎本樹、MF近藤友喜と2年生アタッカー3人を先発起用。その3選手がそれぞれ持ち味を発揮し、交代出場のFW高橋尚紀(2年)もインターセプトからクロスバー直撃のシュートを放つなど、下級生たちが存在感を示して勝利に貢献した。

 試合開始直後、右SHとして起用された近藤が右サイドを抜け出すと、さらにPAで1人をかわして決定的なラストパス。11分にも1対1からDFの背中を取る鮮やかな突破からラストパスを入れ、これを「決めて当然だった」という榎本が右足ダイレクトでゴールへ押し込んだ。

 その後も室井が動き出し良くスペースへ抜けてボールを引き出し、巧みな身のこなしから決定的なシュート。榎本は前線でボールを収めてチャンスメークすると、後半にはMF塩澤隼人(3年)のゴールをアシストした。積極的なドリブル、シュートを見せた近藤含めて与えられたチャンスでそれぞれがアピール。フィニッシュやコンビネーションの精度はより高めたいところだが、それぞれが重要な試合で持ち味を出していた。

 榎本は「(これまで与えられていたチャンスで)結果を残せていなかったので、結果を残してレギュラーに入れればと思っていた」と結果にこだわっていたことを明かす。「怪我したらすぐに(Aチームから)落ちてしまう」という厳しい競争の中でトレーニングから生き残り、そしてレギュラー奪取へ必死で取り組んでいる。

 この日一つ結果を残したが、まだまだ満足はしていない。榎本は「(長身を活かして)ヘディングで負けないこと。ボールを収めて前線で攻撃の起点になること」、そしてゴールでアピールを誓う。昨年度の全国高校選手権準優勝メンバーを多数残すなど注目集まる3年生たちに負けじと、2年生たちがよりレベルアップして一人でもスタメンに多く食い込み、チームの力を押し上げる。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2017

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